歌手のテイラー・スフィフトさんは、10月8日にTwitterを更新。11月3日に控えるアメリカ大統領選挙で、民主党候補のジョー・バイデン氏を支持すると発表した。
スウィフトさんは、現地メディア「V Magazine」のインタビューで、バイデン氏を支持する理由について話したとコメント。
その雑誌の表紙とともに、手作りのアイシングクッキーの写真を投稿。民主党のイメージカラーである青を用い、「BIDEN HARRIS 2020」を文字を入れ、バイデン氏と、副大統領候補のカマラ・ハリス上院議員の支持を表明した。
投稿では、「今夜の討論会を見ながら、テレビに向かって叫んでハリス議員を応援する」と述べている。
スウィフトさんは、自身のSNSに時折お菓子作りの写真を投稿。2019年には、数年にわたり不仲説が語られてきた歌手のケイティ・ペリーさんにクッキーを贈り、関係修復の証を示したこともある。
「女性は、自分の体に起きることを選択する権利がある」
V Magazineのサイトで公開されているインタビューで、スウィフトさんは、投票の重要さについて語った。
自分たちが最も必要とする変化は、「有色人種の人々が身の安全を感じられ、その声が代弁されていると感じること。女性は、自分の体に起きることを選択する権利があること。LGBTQIA+のコミュニティが認知され、包括されること」と話し、こうした変化をもたらすことができる大統領を選ぶことが必要だと訴えた。
また、そのうえで「世界的な健康問題のリスクを真剣に受け止め、人々の命を最優先する政府が必要です。物事を良い方向に進めるために、私たちが始められる唯一の手段は、こうした問題に立ち向かい、解決策を見つけられるリーダーを選ぶこと」とし、「私は自信を持ってジョー・バイデンとカマラ・ハリスに投票します」と宣言した。
スウィフトさんは、自身の政治スタンスを明らかにせず、「政治に無関心なポップスター」だと時に批判を浴びることもあったが、2018年の中間選挙で、民主党支持を表明。ジェンダー平等やLGBTQコミュニティの支援を訴え、また投票の重要さについても、呼びかけてきた。
これまで、ドナルド・トランプ大統領に対し、批判的な姿勢を見せることも多々あった。5月には、アメリカ・ミネソタ州で、黒人男性のジョージ・フロイドさんが警察官に首を押さえつけられて亡くなった事件をめぐり、「11月の選挙で落選させる」と痛烈に批判した。
スウィフトさんの支持表明を受け、バイデン氏はTwitterで「テイラー、君からの支援、そしてこの国の歴史において重要な場面での発言に感謝します。投票日はすぐそこです。準備はいい?」と、テイラーさんの楽曲「Ready For It?」にちなんで返答した。