大坂なおみ選手が9月12日(日本時間13日)、テニスの全米オープンで2年ぶり2回目の優勝を果たした。
大坂選手は、タミル・ライス(TAMIR RICE)さんの名前が書かれたマスクをつけて試合会場入りした。
当時12歳だった黒人少年のライスさんは2014年11月、オハイオ州の公園でおもちゃの銃で遊んでいたところ通報され、現場に駆けつけた警察官により発砲され、翌日死亡が確認された。警察官は不起訴になった。
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全米で過去2度の準優勝があり、元世界ランク1位のビクトリア・アザレンカ選手(ベラルーシ)との対戦。第1セットはアザレンカ選手が6-1で先取した。大坂選手はミスした後に、ラケットを放り投げることもあった。
第1セットを落とした大坂選手。全米女子で過去25年間、第1セットを落とした選手の逆転勝ちはなかったという。大坂選手は「頑張り続けるしかないと思った」。
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大坂選手は、アザレンカ選手を1-6、6-3、6-3で下し、2018年大会以来2度目の優勝。新型コロナウイルスの影響で、握手はなく、ラケットで挨拶を交わした。
優勝が決まると、大坂選手はビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターのコートに仰向けになった。「試合が終わった時、崩れ落ちる人もいますが、私は、怪我したくないので安全に寝転がりました」。
新型コロナウイルスの影響で、優勝カップは手渡されず、台に置かれたカップを自ら取りに行くスタイルで表彰式が行われた。
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ブラック・ライブズ・マター運動を受け、自ら用意した試合ごとにつける7つのマスク。決勝まで登り詰めて用意したマスク全てをつけた。
チームの仲間や、恋人のYBNコーデーさん(右端)と共に笑顔で記念撮影に臨んだ。