安倍晋三首相の辞任表明に伴い、9月8日に自民党総裁選が告示される。
「ポスト安倍」に関心が向けられ、安倍政権としては「終わりの時期」となる中で、安倍内閣への支持が高まっていることが、報道各社の世論調査で明らかになった。
政権の終わりとしては「異例の高さ」
JNN(TBS系)が9月5、6日に実施した定期調査によると、安倍内閣の支持率は「非常に支持できる」(10.7%)と「ある程度支持できる」(51.7%)の合計で62.4%となった。
「支持できる」とした人は、先月の調査結果より27.0ポイント上昇したといい、TBSは「調査方法が異なるため単純比較はできませんが、政権の終わりの支持率としては小泉内閣の末期を上回る異例の高さです」と報じている。
なお、「あまり支持できない」は26.1%、「まったく支持できない」は10.1%、「答えない・わからない」は1.4%だった。
読売新聞社も9月4〜6日に全国世論調査を実施。安倍内閣の支持率は52%となり、前回8月7~9日調査の37%から15ポイント上昇したと報じている。
71%が、安倍首相の実績「評価する」
朝日新聞社は9月2、3日に世論調査を実施。「安倍首相の7年8カ月の実績をどの程度評価しますか」という質問に対し、「大いに評価する」は17%、「ある程度評価する」は54%となり、「評価する」の合計が71%となった。
「評価しない」は、「あまり評価しない」19%、「まったく評価しない」9%を合わせて28%だった。なお、「その他・答えない」は1%だった。
「安倍首相の政策の中で、あなたが評価する政策は何ですか」という質問に対しては、下記の結果となり、「外交・安全保障」と答えた人が最も多かった。
◆安倍首相の政策の中で、あなたが評価する政策は何ですか。(択一)
経済24%
社会保障14%
外交・安全保障30%
憲法改正5%
評価する政策はない22%
その他・答えない5