7月18日に亡くなった俳優の三浦春馬さんの所属事務所・アミューズは9月4日、今後の三浦さんの作品についての対応を発表した。
映像化を求める署名に多くの賛同が集まっていた舞台『キンキーブーツ』については、ブロードウェイ側の厚意で「15分程度の特別映像を後日アップさせていただく事となりました」とした。
『キンキーブーツ』全編映像化は叶わずも、「15分程度の特別映像を後日アップ」
アミューズは公式サイトで、まだ公開されていない三浦さんの出演作品について「関係者の皆さまと協議を重ね、放送、公開に向けて調整を進めさせていただいております」と説明。各所と調整していることを明らかにした。
「ファンの皆さまからは、過去に出演した作品の映像化に関するご要望も多数いただいております」と断った上で、「特に、お問い合わせの多かったブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』に関しましては、権利の問題で全編映像化は叶わなかったものの、ブロードウェイサイドの皆さまのご厚意で、15分程度の特別映像を後日アップさせていただく事となりました」と報告。
さらに、完売していた『キンキーブーツ』のサントラCDについては、4日よりネット通販で購入出来る状況が整ったとした。
また、『キンキーブーツ』以外の他の出演作品に関しても、引き続き関係各所と検討を進めていくという。
“声”は届いていた─。『キンキーブーツ』の映像化求める署名には3万7000人以上の賛同
三浦さんが出演した舞台『キンキーブーツ』をめぐっては、7月にオンライン署名サイト「Change.org」で、同作の映像化を呼びかけるキャンペーンが立ち上がった。
三浦さんの死後、『キンキーブーツ』を「もう一度観たい」などという声がネット上で多く寄せられ、9月1日時点で賛同者は3万7000人を超えていた。
署名を始めた広島県に住む20代のあみさんはハフポスト日本版の取材で、署名の広がりについて「映像化はもちろん皆さんが強く思っていることですが、私は3万7000人以上の方がキンキーブーツが好きで、また観たいと願っているということが伝えられるだけで、この活動を始めた意味があるのではないかと思っています」と語っていた。
所属事務所、年内に基金を立ち上げへ
アミューズは、今後の三浦さんに関する所属事務所の全ての利益についても対応を発表。
「三浦春馬基金(仮称)」を2020年内に立ち上げ、三浦さんの遺志を継ぐ形でこれまで携わってきた「Act Against AIDS(現ACT AGAINST ANYTHING)」の活動を通じて、小児病院を始めとする、あらゆる困難に立ち向かう人々への寄付・支援に充てるとしている。