大手フリマアプリのメルカリは8月25日、「禁止されている出品物」に関するガイドを9月1日に改定すると発表した。
メルカリではこれまで物品の高額転売などが度々問題となっており、今後は利用者が規則を遵守することがより一層求められる。
今回追加されるものを含め、出品禁止に関する重要なポイントを改めてまとめた。
「知的財産権を侵害するもの」を改定
まず、9月1日からは「禁止されている出品物」の「知的財産権を侵害するもの」のうち、以下のものが出品不可となる。
・商品名や商品説明に、権利侵害の恐れがあるブランド名やキャラクター名などを記載すること(:xx風、xx系、xxタイプなど)
・第三者が権利を有しているブランド品のロゴ・デザインと酷似している商品
・事務局が特定のブランドを想起すると判断した商品
メルカリは、商標権や著作権などの知的財産権を侵害する商品の販売を禁止している。
権利者の許諾を得ずに、使用や利用することにより権利侵害となる可能性があり、違反が確認された場合は「取引キャンセル・商品削除・利用制限となる場合があります」としている。
例えば、人気漫画『鬼滅の刃』に関連する公式グッズがメルカリには多数出品されているが、その中には二次創作やハンドメイドとみられる出品物もある。
衛生マスクやアルコール消毒液の出品も、まだNG
また、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で利用が増えている衛生マスクやアルコール消毒液は引き続き出品を一律禁止する。
マスクなどの商品をめぐっては、8月20日に開かれた内閣府の消費者委員会で、国民生活安定緊急措置法施行令を改正し、マスク及びアルコール消毒製品の転売規制を解除することについて、「妥当」と答申された。
加藤勝信厚生労働大臣は、国内での供給量が増えてきたことから8月29日に転売の規制を解除すると発表しているが、メルカリは現在の感染状況を鑑み、出品の一律禁止を継続とするという。
マスクは1月下旬ごろからドラッグストアなどで品薄となると、メルカリでは高額転売が相次ぐようになり、「本当に必要な人が買えない」などと批判の声が多くあがっていた。
新型コロナウイルス感染症の影響で出品が禁止されている物は、以下の通りだ。
衛生マスク(個人が自作したものを含む)
手指消毒液
除菌シート・スプレー類
高濃度エタノール製品
精製水
アイソレーションガウン(防護服含む)
フェイスシールド
体温計
ハンドソープ
傷口用消毒薬(医薬部外品も含む)
アルコール濃度の高い食品添加物・添加物製剤
スピリッツ・ジン・ラム・ウォッカなど、アルコール濃度が高い酒類(ウイスキー・ブランデーを除く)
※メルカリでは、感染状況や社会情勢に鑑み、上記以外の関連商品についても対象とする場合があり、かつ違反商品とその他の商品を抱き合わせた出品や、おまけとしてつける行為は禁止している
そのほかに注意が必要な出品禁止物は?
メルカリはその他、青少年の健全な成長を阻害するようなR18指定のアダルト商品や、成人向けの商品の出品を禁止している。
また、児童ポルノ禁止法(児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律)に規定される「児童ポルノ」やそれに類するとみなされる商品の出品を一切禁止し、違反行為の中でも「非常に深刻なルール違反」としている。
これらに関連する商品の売買は、意図にかかわらず描写された児童の更なる被害に繋がりかねず、法に違反し刑罰が科される可能性があることを出品禁止の理由に挙げている。
いわゆる、“おさがり”としての出品も不可だ。
その他、たばこや現金・金券・カード類(有形/電子を問わず、金銭と同等に扱われるもの全般)、転売目的で得たとみなされるチケットなどもあるので改めて注意が必要だ。
メルカリで「禁止されている出品物」の一覧は、こちらから。