24時間テレビの“募金ラン”を世間はどう見たか。「深夜中断はよかった」と賞賛も「チャリティーの意味合い違う」と疑問も

“新しい日常での一年目”として放送されている今年の24時間テレビ。名物企画のチャリティーマラソンも、その形を大きく変えた。

放送2日目に入った日本テレビ系の恒例番組『24時間テレビ43』

恒例のチャリティーマラソンは今年、五輪金メダリストの高橋尚子さんと高橋さんが声をかけた「チームQ」と呼ばれるランナー5人が順番に力走を見せている。

新型コロナの影響で中止となった公道でのチャリティーマラソンに代わって、私有地にある1周5kmのコースを周回するごとに10万円を募金する「募金ラン」を実施。また、安全面を考慮し、深夜の時間帯のランを中止した。

異例の形での実施となったマラソンを、世間はどう見たのか。SNSには様々な声が寄せられている。

高橋尚子さん
高橋尚子さん
時事通信社

番組公式サイトによると、今年のマラソン企画は高橋尚子さんが発案。走る距離に応じて募金額を増やしていく、新しいスタイルとなった。 

22日夜にスタートした発起人の高橋さんは、時折足を痛めながらも力走を続ける。番組終了まで走る予定だ。

一方、高橋さんが結成した「チームQ」のメンバーは5人。これまで、土屋太鳳さん、吉田沙保里さん、陣内貴美子さん、松本薫さんが登場し、23日正午時点では5人目の野口みずきさんが走っている。

Twitterなどでは「沿道は密になるから、賢明な判断」「深夜にまで走る必要があるのかと疑問に思っていた。ランナーの健康のためにも正解だと思う」などと評価する声が多くあがった。

チャリティーランの意味合いが違う?視聴者から疑問も

一方で、今年は走ったランナー自身が募金をすることについては「なぜランナーが自分で募金をするの」「チャリティーランって、そう言う事なのか?意味合い違くない?」「高橋尚子が走った分だけ日テレが寄付、という形ならわかるんだけど」などと疑問や困惑の声も多く寄せられた。

去年までのチャリティーマラソンは、あくまでも番組の象徴としての意義が大きかったが、今年のマラソンは“募金ラン”と称してマラソン自体に募金をかけるもので、しかもその募金はランナー自身が寄せるものとなっている。

海外などで行われるチャリティーランで著名人などのランナーが走る場合は、一般から寄付金(募金)を集めてランナーを応援するという形が一般的だ。

それを踏まえると、視聴者から疑問があがるのも無理はない。

さらに、視聴者の懸念は天候面にも及んでいる。

「雷がなってるし、洪水の情報も出ていて悪天候。そんな中、番組側はランナーに走らせていいのだろうか」という声もある。

23日正午時点で、東京・神奈川・千葉の全域に雷注意報が発令されている

初めての試みとなった「募金ラン」。どのような形で終わりを迎えるのだろうか。ゴールの瞬間まで、視聴者の注目は続く。

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