国民民主党は、党を解党した上で立憲民主党と合流新党を結成する方針を決めました。8月19日、衆参両院の所属議員による会合で採決し、賛成多数で了承されたとNHKなどが報じました。
国民民主党と立憲民主党がどのように生まれたか、覚えていますか?民主党に維新の党が合流して民進党に変わった2016年から、これまでの変遷を5つのステップで振り返ります。
①民主党に維新の党などが合流⇒「民進党」に(2016年3月)
朝日新聞デジタルによると、代表に就いた岡田克也氏(当時)は「安倍政権の暴走を止めなければならない」と強調し、再び政権交代を目指すとしていた。
②「希望の党」結党、民進党のメンバーが合流(2017年9月)
小池百合子都知事率いる「都民ファーストの会」 が、国政に進出する形で希望の党を結党。衆院選を控えたタイミングで、民進党の前原誠司代表(当時)は「もう一度、政権交代を実現して安倍政権を退場に追い込みたい」などとして事実上の合流を提案、両院議員総会で了承された。
③希望の党への合流に民進党の一部議員が反発。立憲民主党を結党。(2017年10月)
希望の党代表(当時)の小池都知事が安保法や憲法改正などで政策が一致しない公認希望者について「(リベラル派は)排除いたします」と明言。これに民進党の一部議員が反発し、枝野幸男氏が立憲民主党を結党した。
④民進党の党名を変更、希望の党が合流する形で「国民民主党」が結党。(2018年5月)
時事ドットコムによると、国民民主党には当初、民進党と希望の党から62人が参加。無所属になった議員も両党合わせて30人いた。希望の党は、民進党への合流組と残留組の2つに分党したが、松沢成文参院議員らの残留組の新党が「希望の党」の名前を引き継いだ。
⑤国民民主党が立憲民主党に合流へ(2020年8月)
NHKによると、国民民主党は8月19日、衆参両院の所属議員による会合を開き、解党し立憲民主党に合流する方針を決めた。
合流新党は150人前後の規模になる見通し。「分党」を提案していた玉木雄一郎代表は合流新党には参加しない考えで、分党の是非も含めて今後調整が行われるという。