集英社が発行するマンガ誌『週刊少年ジャンプ』で連載中の『アクタージュ act-age』(原作・マツキタツヤ、漫画・宇佐崎しろ)が、8月11日発売の「週刊少年ジャンプ36・37合併号」の掲載をもって、連載終了する。8月10日、編集部が公式サイトなどで発表した。
朝日新聞デジタルによると、8月8日、警視庁は女子中学生の胸を触ったとして、原作者の松木達哉容疑者を強制わいせつ容疑で逮捕したと発表していた。
編集部は、事実確認や作画担当の宇佐崎しろさんとの話し合いの結果、連載終了を判断したという。「編集部としても非常に残念でなりません。しかしながら、事件の内容と、『週刊少年ジャンプ』の社会的責任の大きさを深刻に受け止め、このような決断に至りました」と説明している。
また、作画担当の宇佐崎しろさんを今後サポートしていくことも表明。「編集部はもとより、宇佐崎先生は断腸の思いをなさっていますが、先生をサポートし、また作品を作っていけるよう励んでまいります」と伝えている。
海外メディアも報じる
作画担当の宇佐崎しろさんのアカウントと見られるTwitterでは、少年ジャンプ編集部の「『アクタージュ act-age』連載終了に関するお知らせ」をリツイートした以降、更新が止まっている。松木容疑者の逮捕や、連載終了に関して8月11日11時時点では、コメントしていない。
8月4日の投稿には、国内外の読者と見られるアカウントからのリプライが並んでいる。
特に英語の投稿が多く、「先生、がんばってください。また素晴らしい作品が描けますように」「この状況を乗り越えて、今まで以上に飛躍できますように。がんばれ」「素晴らしい作品を届けてくれてありがとう」など、応援する声が届いている。
松木容疑者の逮捕については、漫画やアニメなどを紹介するアメリカのカルチャーサイトComicBookや、Bounding Into Comicsなどでも報じられている。
どんな作品か? 舞台化も予定されていた
『アクタージュ act-age』は、俳優を目指す女子高生・夜凪景が映画監督の黒山墨字と出会い、その才能を発揮していく物語。コミック版は12巻まで発売されている。
2022年には、舞台化も予定されており、夜凪景を演じるキャストのオーディションが行われていたが、8月8日に公式サイトで、「事実関係を確認中」とし、「本オーディションならびに舞台の今後に関しましては、改めてご報告させていただきます」と説明した。