東京都・千葉県・茨城県の1都2県に8月7日、熱中症の予防を呼びかける「熱中症警戒アラート」が初めて発表された。
Twitterでは早速、7日午前9時半の時点で「熱中症警戒アラート」がトレンド入りするなど関心を集めている。同アラートが発表される基準や目的をまとめた。
「熱中症警戒アラート」とは。どんな状況で出される?
「熱中症警戒アラート」は、環境省と気象庁が共同で発表している。
環境省の熱中症予防情報サイトでは、同アラートについて「暑さへの『気づき』を呼びかけて予防行動をとっていただくための情報」で、「熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境が予測される際に、その前日夕方または当日早朝に発表されます」と説明している。
アラートは2020年の7月から、全国に先駆け関東甲信地方(東京・茨城・栃木・群馬・埼玉・千葉・神奈川・山梨・長野の1都8県)で先行して実施されている。
同アラートが発表される基準は「暑さ指数(WBGT)」の数値だ。
暑さ指数は気温や湿度、日射量などから推定する熱中症予防のための指数。この指数が翌日または当日に「33」を超えると予想された場合に、アラートが発表されるという。
発表された場合は、適切な予防行動が求められる。
発令時に取るべき行動は?
「熱中症警戒アラート」が発令された時には、以下の4つの予防行動を積極的に取ることが必要だ。
1.環境省や気象庁のホームページで身の回りの気温・湿度・ 暑さ指数(WBGT)確認する
2.熱中症になりやすい高齢者、子ども、障害者は特に注意をし、3密(密集、密接、密閉)を避けつつ周囲からも積極的な声かけをする
3.不要不急の外出をできる限り控え、エアコン等が設置されていない屋内外での運動などは「原則、中止や延期」とする
4.適宜マスクを外したり、こまめに水分を補給するなど、環境省と厚生労働省が示す 「新しい生活様式」における熱中症予防行動を実践する
新型コロナウイルス感染拡大の影響が依然として続き、マスク着用の習慣の中で熱中症対策にも気を配らなければいけない2020年の夏。
日々の情報に注視しながら、適切な予防行動で暑さから自身の体を守ってほしい。