テニス選手の大坂なおみさんが、より多くの女の子がスポーツに参加できるよう支援するプログラム「プレー・アカデミー WITH 大坂なおみ」を立ち上げる。東京から始める。8月3日、Twitterなどで報告した。女の子のスポーツ参加率が男の子に比べて低いことなどを背景に、スポーツを通じて女の子をエンパワーメントする狙いがあるという。
どんなプログラム?
プログラムはナイキと、スポーツの力で社会を変えようと活動するローレウス・スポーツ・フォー・グッド財団とパートナーシップを組んで進める。助成金の提供、イベントの実施、能力強化のトレーニングなどを行い、地域の団体をサポートするとしている。
プログラムを紹介するローレウスのサイトによると、日本では6〜18歳のスポーツ参加率を男女別で見ると女の子の方が2割低く、スポーツへのアクセスの難しさやプログラムの不足を理由に、10代半ばでスポーツをやめる女の子は男の子の約2倍という。
プログラムでは「女の子とスポーツ」という潜在的な可能性を開化するための支援を行うといい、「スポーツには、性による固定観念を打ち破り、男女の平等を促進する力があります」と意義を説明する。
また、身近にロールモデルがいることや機会を得られることの大切さにも触れている。
大坂さんは「女の子がスポーツや遊びをすることで喜びを感じ、自分たちの潜在能力に気づくことを望んでいます。そうした女の子たちが、また次の世代が目指すようなロールモデルとなれるのではないでしょうか」と熱意を語っている。
「女の子がどれだけパワフルになれるかを知ってほしい」
大坂さんはプログラムを紹介するナイキのサイトで、「3歳で初めてテニスラケットを手にして、私の人生は変わった」「女の子がアクティブになろうとするときに直面する障壁について知るたび、何かしなくてはという思いを強くした」と明かす。
「プレイ・アカデミーを始めるのを待ちきれない。女の子たちに新しいスキルを学んで、好きなスポーツを見つけてほしい」などとした上で、「私は彼女たちに、楽しんで、自信を得て、女の子がどれだけパワフルになれるかを知ってほしいと願っていますーー誰であっても、どこの出身でも、どんな肌の色でも関係なくーー」と綴った。
Twitterでも「とてもワクワクしています」とし、子どもたちとテニスを楽しみ、アドバイスを送る動画を公開している。