千葉県船橋市の市立医療センターは7月28日、新型コロナウイルス感染症患者の専用病棟で勤務していた看護師2人がコロナに感染したと発表した。このうちの1人の30代女性看護師は、マスクの着用を拒んだ患者への応対中に感染した可能性があるという。
センターによると、この女性看護師は21日夜に発熱し、37度だった。22日以降は喉の痛みがあり出勤せず、26日にPCR検査を受け、翌27日に陽性と判明した。
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看護師は発症の数日前、新型コロナウイルスの感染が確認された高齢の患者の入院前の対応に当たっていた。高齢患者はマスクの着用を拒否し、着けていなかったという。患者は自身での問診票の記入が困難だったため、看護師が聞き取りを行い、30分以上近い距離で応対していた。看護師は、医療用サージカルマスク、手袋、防護服を着用していた。
センターの担当者は「感染源が特定できたわけではなく、あくまでこういった事実があったということです」と前置きした上で、「医療従事者が感染防止対策を徹底していても、陽性の患者さんがマスクを着用しなければ感染のリスクは非常に高まります。病院に来られる際はマスクを着けてほしい」と呼びかけている。