看護師ら数百人が退職する恐れがあると報道されている東京女子医科大学病院。
新型コロナウイルス感染症の流行による経営状況悪化で夏のボーナスが支給されないことが退職の原因とされていたが、労働組合は7月16日、「単に『夏期一時金ゼロ』が理由で退職を希望しているのではない」などとする見解を公開した。
「堪忍袋の緒が切れた」
東京女子医大病院をめぐっては、朝日新聞デジタルなど複数のメディアが、都内の系列病院も含め、全体の2割程度に当たる400人規模の看護師が退職の意向を示しているなどと報道していた。
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組合は見解で、新型コロナウイルス感染拡大の影響で医療機関の経営状況が悪化したことが、 ボーナスの削減につながっていること、国は医療機関に対して財政的補償をすべきであることは「言うまでもありません」と前置き。
一方で、今回退職希望者が出ている理由は、新型コロナウイルス流行前から続く大学側の経営姿勢への反発があると指摘。その上で夏のボーナスゼロと伝えられたことで「労働組合だけでなく、多くの教職員も堪忍袋の緒が切れ」たとし、こう強調している。
看護師をはじめとする教職員は、単に「夏期一時金ゼロ」が理由で退職を希望しているのではなく、大学理事会の「教職員を大事にしない姿勢」に失望し、働き続けていく展望を見いだせなくなったことが原因であるのは言うまでもありません。