ユニフォームに刻んだ、犠牲者たちの名前の意味とは?アメリカのサッカーチーム、「名前が多すぎます」

アメリカのサッカーチーム「フィラデルフィア・ユニオン」の選手たちが、警察官によって命を奪われた黒人たちの名前が書かれたジャージを着用して入場。犠牲者を称える意思を示した。
警察官による暴行で死亡した黒人たちの名前が書かれたユニフォーム
警察官による暴行で死亡した黒人たちの名前が書かれたユニフォーム
フィラデルフィア・ユニオンの公式Twitter

アメリカのプロリーグサッカー(MLS)が現地時間の7月8日、トーナメント形式で再開された。9日にあった試合で、アメリカ東部ペンシルベニア州のサッカーチーム「フィラデルフィア・ユニオン」の選手たちが、警察官の暴力によって命を奪われた黒人たちの名を刻んだユニフォームを着用して入場したことが、反響を呼んでいる。

■犠牲者に敬意を

ブレナ・テイラー、エリック・ガーナー、アルトン・スターリング、フレディー・グレイ、タミール・ライス、フィランド・カスティーユ、サンドラ・ブランド…。

ゴールキーパーのアンドレ・ブレイク選手のユニフォームには、Black Lives Matterの抗議運動のきっかけになった黒人男性「ジョージ・フロイド」の名が書かれていた。これらは全て、警察官の手によって命を奪われた黒人男性、女性、少年少女たちの名前だ。

NBCによると、ユニフォームの下部には、「名前が多すぎます」「私たちはみんな平等だ」といったメッセージも添えられた。名前やメッセージを記したのは、犠牲者に敬意を表するためという。

Our players stand together. One name too many. pic.twitter.com/tPoR8DWveN

— PhilaUnion (@PhilaUnion) July 9, 2020

Our players joined together to create a custom armband for #MLSisBack that our Captain @AleBedoya17 will be wearing for the tournament.#SayTheirNames pic.twitter.com/ZZe4Ev2RCJ

— PhilaUnion (@PhilaUnion) July 9, 2020

CNNによると、MLSがフロリダ州で再開された8日には、100人を超える人々が試合前に人種差別に抗議するデモに参加していた。

チームは公式Twitterで、黒人の犠牲者たちの名前んだ新たなアームバンドを製作したと発表した。キャプテンのアレハンドロ・ベドヤ選手がトーナメントで着用するという。MLSのトーナメントは8月11日まで開催される予定。

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