新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、東京都では小池百合子知事が、他の県を超えて不要不急の移動を控えるよう呼びかけた。
この呼びかけについて、西村康稔経済再生担当大臣は7月7日の記者会見で、政府としては移動の自粛は求めない考えを示し、小池知事にも伝えたことを明らかにした。同日、菅義偉官房長官も、「一律に県を跨いだ移動を自粛すべきとは考えていない。西村大臣からも小池知事に伝えている」と述べていた。
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東京都は、7月2日以降連日100人以上の新規感染者が出ている。小池知事は4日に、都民に対して不要不急の都外への移動自粛を要請していた。
西村大臣は、小池知事と6日の夜に電話で話したという。「市中感染が広がっているわけではなく、ある程度感染源がわかっている。国の方針としては、これまで通り都道府県間の移動は自由にできる。ただし、熱がある等の症状がある場合はそもそもの外出を控えていただきたい」という内容を伝え、小池知事は、理解を示したという。
都と政府で、県を跨いだ移動について説明に齟齬が生じた状況に対して、ネット上では、「結局どっちがいいの?」「説明が食い違っていると不信感が募る」など混乱の声が生まれていた。
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西村大臣は会見で、感染拡大防止と経済活動との両立を目指すことを強調。国と都の足並みが揃っていないことについては、「陽性者の数が増えている首都圏の1都3県は一体となって見ていかなければならない。最も新規感染者数の多い東京都の知事とは綿密に連絡をとるべきと考えている」と見解を示した。