6月20日に開催された、配信型音楽イベント「UNHCR WILL2LIVE MUSIC 2020」に参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。
2019年6月に国連UNHCR協会の報道ディレクターに就任した時点では、五輪イヤーである2020年の世界難民の日に、リオ五輪に続いて2度目の五輪出場となる難民選手団を応援するべく、ライブイベントを行う予定で準備が進められていました。
ところが、新型コロナウイルスのため五輪が延期になり、今、難民選手たちが生活している地域でも新型コロナ感染拡大との闘いが起きています。そこで国連UNHCR協会では改めて、未知のウイルスと闘う難民の人々を支援するため、今回のオンラインイベントを開催することにしました。
たくさんの難民が生活する難民キャンプなどでは密を避けることは困難なうえに、きれいな水も石けんも不足しています。なにより新型コロナ感染拡大への不安は国境に関係なく、地球に生きる私たちすべてが共有している問題です。
世界とつながることが難しくなった今だからこそ、同じ不安と闘う人たちの状況を「想像」したり「知る」ことができるのではないか。
そんな想いに賛同してくださったのが12組の豪華アーティストの皆さんでした。
おひとりおひとりが率直に、熱く、優しく難民支援への思いを語り、まずは「知る」ことからすべてが始まるという大切なメッセージを伝えてくださいました。
私と一緒にメインパーソナリティーをつとめたUNHCR親善大使のMIYAVIさんは、MC初体験だったそうです。本番前は「噛むんじゃないか」とリアルに緊張していましたが、スタートしてみれば、どんな人にも敬意をもって、まっすぐに向き合うMIYAVIさんならではの素晴らしい進行となりました。
トークゲストには、日本で働く難民出身の方も出演してくださいました。エチオピア出身のメコネンさんです。紛争や人権侵害から住み慣れた故郷を追われたメコネンさんは、今ユニクロで働いています。2011 年にアジア企業で初めて UNHCR とグローバルパートナーシップを結び、様々な難民支援を行っているファーストリテイリング、ユニクロでは、現在63名の難民が働いているのです。
「日本は安全で素晴らしい国。たくさんのことを学んで役立っていきたい」というメコネンさん。ゼロから勉強したという日本語で一生懸命に語るメコネンさんを、時に英語でサポートしながら、優しく受けとめるMIYAVIさんだからこそ聞き出すことのできた本音がありました。メコネンさんを送り出した後、「言葉のわからない国で生きていくってほんと大変だと思う」と呟いたMIYAVIさんの「思いやり」や「想像力」こそがなにより難民支援に必要なことなのだと実感しています。
イベントのラストはMIYAVIさんが舞台にあがり、スペシャルアコースティックライブ。MIYAVIさんが続けている難民支援の現場写真を背景に、魂のこもったパフォーマンスを披露しました。
見逃した!という方、引き続きこちらで配信がご覧になれます。
難民のことをもっと知りたい!と思われた方はこちらへ
さらに、「観る支援」も開催されています。「募金つきオンラインシアターUNHCR WILL2LIVE Cinema 2020」では、8月31日(月)までの期間中、難民問題をさまざまな角度から取り上げた6作品が見放題です。見ごたえのある素晴らしい作品ばかり!
8月29日(土)23:00までの間、「WILL2LIVE Cinema 公式サイト」から申込可能です。ご覧いただくことで難民問題の啓発活動を支援することができます。よろしくお願いします。
今後も楽しく参加できて、難民のことを知ることができるイベントをたくさん企画していきたいと思います。今回は温かいご支援、本当にありがとうございました。