国連は2020年、創設から75周年を迎えることに合わせ、世界中の誰もが答えられるアンケートを実施しています。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大や環境問題などのグローバルな課題にどう取り組むべきか、意見を募るという大掛かりなものです。
28日に国連広報センターと共催でのライブ番組を制作、アンケートへの回答を呼びかけているハフポスト日本版の編集部員も、事前に回答してみました。アンケートの目玉は、「アントニオ・グテーレス事務総長に対するアドバイス」を求めるもの。しかし、日々ニュースを扱っている私たちにとっても、国連という存在は大きすぎて、近寄りがたい…。それもあってか「顔が見える発信を」など、”熱い”要望や注文が続々と寄せられました。
「理想と現実のギャップ」どう思っているの?
“事務総長という「顔の見える個人」に、ご自身の意思で毎日世界中に情報発信をしてほしいです。できれば、その日、世界のどこかで起きているニュースとともに。理想と現実のギャップに対する率直な気持ちを聞けたら、すごく面白いと思います。”
国連は、「国際の平和と安全」を掲げています。その目的ゆえに、しばしば「理想主義的だ」とも指摘されます。理想を掲げながら、どう現実的に対応していけるのか。その板挟みにある国連のトップの”本音”が聞きたいという声がありました。
「透明性が大事。国連の一人一人が何を考えているのか知りたい」
“透明性が大事。今どんなことを課題として、それに対して何をどう取り組んでいるかを、分かりやすい言葉で多くの人に届ける努力をして欲しい。国連の一人一人が何を考えているのか知りたい。中国とアメリカのパワーに対して国際社会が今後どうなるのか不安です。”
国連がどんな活動をしているのか、日々身近に知ることってなかなか難しい。だからこそ、その取り組みについて透明性を持って伝えて欲しい。対立を深める米中関係を念頭に、今後の国際社会の行方を不安視する声もありました。
「ジェンダー平等、実現したらどう暮らしが良くなるかアピールして」
”ジェンダー平等や気候変動の問題は、「自分とは関係のない話だ」と思っている人も多いのでは。特に男女格差の問題では、男性の参加と意識の変化が不可欠なので、実現すると人々の暮らしはどう変わるのか、どう良くなるのか?わかりやすくアピールする必要があるのではないかと思います。”
国連は、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)」として、2030年までに達成をめざす17の目標を掲げています。この1つに、「ジェンダー平等を実現しよう」という目標があります。このジェンダー平等が実現したら、私たちの暮らしがどう良くなるのか、わかりやすく訴える必要があるという指摘もありました。
質問は全部で7問、あなたも国連に意見を届けてみませんか?
アンケートには、このほかに6つの選択式の質問もあります。最初の質問は、新型コロナに関するもの。新型コロナを経験した私たちは、何に優先して取り組むべきなのか。難しい問いではありますが、世界が同じ危機に直面しているいまこそ、私たちの思いを国連に届けてみませんか。
皆さんは何を訴えたいですか?
国連が創設75周年を記念して、世界中の人々の「声」を集めているアンケートは以下から回答できます。
▼アンケートはこちら
▼国連創設75周年(UN75)特設ページはこちら
https://www.unic.or.jp/activities/international_observances/un75/
思いつかない…という方は、ぜひ番組を通して一緒に考えてみましょう。
ハフポスト日本版と国連広報センターは6月28日(日)13時から、お笑いコンビEXIT・兼近大樹さんと藤原しおりさんを招き、インターネット生配信番組「『世界平和』のために、私は何ができる?」を配信します。番組では、国連が実施しているアンケートについても、兼近さん、藤原さんと話し合います。
【番組内容】
6月28日(日)13時〜
ハフポスト日本版のTwitter、Facebook、YouTubeアカウントにてライブ配信
番組は、国連広報センターとハフポスト日本版の共催です。
以下のURLで、時間になったら自動で配信が始まります。視聴は無料です。
▼配信URLはこちら
≪Twitter≫
https://twitter.com/i/broadcasts/1mrGmEpVQNqGy
≪YouTube≫
https://www.youtube.com/watch?v=VlHqUYumLfE
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