映画製作・供給事業を始めて2020年で100周年を迎えた松竹は6月25日、特設サイト「松竹映画100年の100選」を開設した。
6月25日は、小津安二郎など多くの名監督を輩出したという蒲田撮影所の開所日でもある。特設サイトには松竹映画約 5000 本の中から、「今、観たい映画」をテーマに選んだ100作品を掲載。「#会社に行きたくないあなたへ」「#2時間以上あるけど良いよ」「#泣きたいときに」「#語りたくなる1本」など、36種類のタグに映画を紐付けしており、様々な切り口で映画を探せるようにした。
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映画監督や俳優からのコメントも掲載。
『パラサイト半地下の家族』で知られるポン・ジュノ監督は、『復讐するは我にあり』を推薦。「実在する連続殺人魔の一代記という次元を超えた、まさに他に類を見ない、圧倒的な迫力の映画」などとコメントを寄せた。
俳優の松坂桃李さんは『聲の形』を「人との間に自然と湧いてくる温かさや怖さ、冷たさ。自分が生きてきた思い出とともに思い起こし、感じられる作品」として勧めている。この他黒澤清監督の推薦作品も公開した。
各作品のページには 、松竹社員が書いた紹介文も掲載。「もはや哲学」「人間関係で後悔が多いせいか、感情移入が止まらなかった」など、熱いコメントが並んでいる。
合わせて、松竹の映画作品が検索できる「松竹・映画作品データベース」も公開。およそ5000本のうち、小津安二郎、山田洋次など著名な監督の作品や映画賞受賞作品、2014年以降の作品1011本のデータを掲載している。2021年中に、全ての作品を掲載する予定という。