6月25日4時47分ごろ、千葉県東方沖を震源とする地震があり、千葉県で最大震度5弱を観測した。気象庁はこの地震について2011年の東日本大震災を引き起こした大地震の余震と考えられると発表。9年経過する中での余震に驚きの声が上がっている。
25日の地震では、東北地方から伊豆諸島にかけての広い範囲で揺れを観測。地震の規模を表すマグニチュード(M)は6.1で、津波の心配はないという。NHKによると、千葉県市川市で地震に驚いて転び足の骨を折る人が出るなど、被害も報告されている。
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気象庁は緊急記者会見を行い、今後1週間程度、特に2-3日の間は同程度の地震が発生する可能性もあると注意を呼びかけ、今回の地震は「2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の余震と考えられる」と説明。余震活動は少しずつ収まってきているものの、1年あたりの地震の発生数は東日本大震災前よりも多い状態が続いているという。
阪神・淡路大震災の余震も長期間観測
東日本大震災に限らず、国内で起きた大地震の余震活動は長い期間観測され続けている。
気象庁が公開している1995年の阪神・淡路大震災から20年の地震活動をまとめたレポートでは、「余震活動は、年月の経過とともに減少していますが、現在(編集部注・2015年1月)でも時々M4程度(最大震度3程度)の地震が発生しています」と説明。20年経った時点でも影響は続いていることが分かる。
千葉県東方沖の地震が東日本大震災の余震だったことは注目を集め、Twitterでは「東日本大震災の余震」が「日本のトレンド」入り。「9年も経っているのに…」という驚きの声や「災害時の備えしておいた方がいい」など今後も警戒するよう呼びかける声が上がっていた。