京都アニメーションの新作映画『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の公開日が9月18日に決定したと、6月25日(24日深夜)放送のアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』最終回後のテレビCMで突如発表された。
二度の公開延期、その経緯は?
本作は、当初2020年1月10日に公開を予定していたが、2019年7月に、京都アニメーションにおいて放火殺人事件が起き、その後公開日の延期が発表された。
この事件では、京都市にある京都アニメーションの第1スタジオが放火され、36人が亡くなり、33人が重軽傷を負った。同スタジオは、国内外にファンが多く、事件後は多くの人が献花台に訪れた。世界中からの支援の申し出に対し、専用の支援金預かり口座も開設された。
時事通信などによると、八田英明社長は10月18日に行われた記者会見で、「作品は止まらない」と述べ、本作について、2020年4月以降の公開を目指すことを明らかにしていた。
突然の発表にファンが歓喜
テレビアニメ版は2018年1月に放送されており、2020年4月からABCテレビ、TOKYO MXなどで再放送していた。
24日深夜の最終回後に、「『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』 2020.9.18 [fri] ROADSHOW」と入ったCMが放送された。
この突然の発表を受け、SNS上では歓喜する声に溢れた。「京アニ映画が見れる。目頭が熱い」「最終回で泣いて、公開日が決まって、二度泣いた」「京アニさんはすごい苦労されたと思う。絶対、劇場に見に行きます」など、労いの声も多くあった。
公式サイトによると、すでに購入済みの前売券(1月10日公開、または 4月24日公開と記載のもの)は使用可能で、「公開日まで大切にお持ちください」としている。
どんな物語に?
同作の原作は、暁佳奈氏によるライトノベルで、『第5回京都アニメーション大賞』小説部門で大賞を受賞。2018年1月にテレビアニメが放送され、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -』が劇場にて公開。
かつて「武器」と呼ばれた少女「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」が、大戦終結後、相手の想いをすくい上げ、言葉を紡ぐ「自動手記人形」という仕事に就くストーリーになっている。