メルカリとローソンは6月24〜26日、全国のナチュラルローソン138店舗で伊坂幸太郎さん、吉本ばななさん、筒井康隆さんの小説が印字された “読むレジ袋” を無料配布する。7月からのレジ袋有料化を前に、「通常は捨てられてしまうレジ袋に『小説を読む』という新たな価値を与えた」取り組みという。
印字される小説は、メルカリが4月から行っている、作家がモノについてのストーリーを寄稿する「モノガタリ by mercari」に寄せられた作品。片側に題名と作者名が本の表紙のようにデザインされており、反対側に本文が印字されている。
2社は「捨てられがちなレジ袋に小説という付加価値を加えることで、身のまわりのモノにも一つひとつに価値があると気づきを与え、改め てモノとの向き合い方について考え直すきっかけになることを願い、企画しました」 としている。
筒井康隆さんの小説はレジ袋で先行公開
レジ袋に印字される作品は日によって変わる。各店舗で1日100枚ずつ、午後2時からの配布を予定している。
24日は伊坂さんの『いい人の手に渡れ!』。作品はすでに「モノガタリ by mercari」の公式サイトやメルカリのTwitterで公開されている。
25日は吉本さんの『珊瑚のリング』。23日午後5時からTwitterで公開される予定だ。
26日は筒井さんの『花魁櫛』。サイトなどでの公開に先行してレジ袋を配布するという。この日のみ、芝浦海岸通店限定での配布となる。
袋にはバイオマスプラスチックを50%以上配合しているという。政府は7月から全国の小売店に対してレジ袋の有料化を義務付けているが、経産省のサイトによると、バイオマス素材の配合率が25%以上のものは対象外となっている。
「勿体なくて使えない」「レジ袋減らしたいんじゃ…」
新しい試みにTwitterでは「我々はゴミを作っているのではない。というメッセージ」「勿体なくて使えない」「むしろ有料で良い」といった好意的な声が多く投稿された。一方、「転売屋が喜ぶだけ 」と、高値で出回るのではないかという懸念や、「レジ袋配布を減らしたいんじゃないの?」といった疑問の声も一部で上がっていた。