政府が6月19日にリリースした、新型コロナウイルス感染者との濃厚接触の可能性を示すアプリに「インストールができない」という声が相次いでいる。
厚生労働省は午後5時ごろに公式サイトを更新し、App StoreについてはQRコードを掲載。一方でGoogle Playは「ストアでの検索ができない状態ですので、しばらくお待ちください」とした。
■検索しても出ない
政府が19日にリリースした接触確認アプリ「COCOA」は、陽性と診断された人がアプリに登録すると、一定の距離以内に15分以上いた人に通知がいく仕組み。
スマホのブルートゥース(近接通信)機能を活用していて、濃厚接触した可能性のある人を特定することが期待されている。使用は任意だが政府は「より多くの人に利用してほしい」としている。
このアプリは午後3時にリリースする予定とされ、厚労省の公式サイトにはインストール方法として「App StoreまたはGoogle Playで『接触確認アプリ』で検索してインストールしてください」と案内されていた。
しかし、3時を過ぎてもApp StoreやGoogle Playで「検索しても見つからない」などといった書き込みがTwitterに相次いで投稿された。こうした書き込みは夕方5時現在になっても確認されている。
一方ですでに登録完了したと報告する人もいて、アプリの「新着」や「おすすめ」欄などに出てきたとしている。無事インストール画面にたどり着いた人がリンクを貼り付け、そこからアプリを入手しているケースも見られる。
これに対し厚労省は、夕方5時ごろに公式サイトにApp Storeのインストール画面につながるQRコードを掲載。Google Playについては「ストアでの検索ができない状態ですので、しばらくお待ちください」とした。
この騒動をめぐっては、厚労省の公式サイトに従って「接触確認アプリ」と検索した場合、App Storeではスイカを題材にしたとみられるゲームアプリなどが表示されることから、「スイカのアプリはなんなんだ」などと戸惑う声も相次いだ。
【UPDATE 6/19 19:20】
厚労省は午後7時過ぎまでに、Google Playのインストール画面につながるQRコードを公式サイトに掲載した。