韓国・ハンギョレ新聞は、北朝鮮が6月16日、開城(ケソン)にある南北共同連絡事務所の建物を爆破した模様だと伝えた。
韓国統一部によると、爆破は16日午後2時49分頃。北朝鮮は建物の一階下段に爆薬を設置して爆破し、これにより建物が崩れたという。共同連絡事務所は、2018年に南北首脳間で合意された「板門店宣言」によって作られた協議のための施設。
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北朝鮮側は、韓国の脱北者団体が金正恩朝鮮労働党委員長を批判するビラを飛ばしていたことに強く反発。13日には、金正恩氏の妹、キム・ヨジュン(金与正)氏が、取り壊しを予告していた。
ハフポスト韓国版によると、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、前日、6・15南北共同宣言20周年を迎え、「私と金正恩総書記が8千万民族の前で行った『韓半島平和の約束』を後に戻すことはできない」と述べていた。しかし、この翌日16日には、北朝鮮軍が南北の合意で軍隊を撤収させた地域に軍隊をもう一度配置すると予告し、韓国側にビラを散布する意向も明らかにした。