梅雨入りしたが、気温の高い日も多い。マスクをしていると息苦しさや暑さを感じる人も多いのではないだろうか。
気象庁が発表した予報によると、2020年の6〜8月の平均気温は、東日本や西日本では平年よりも高くなる見込みだ。マスクの着用も求められる「新しい生活様式」で過ごす中、どう熱中症に注意すべきなのか。環境省などが公表したものを、4つのポイントでまとめた。
マスクは適宜はずす
新しい生活様式では、基本的な感染対策としてマスクの着用を求めている。しかし、心拍数や呼吸数、血中の二酸化炭素濃度、体感温度が上昇して体に負担がかかることもある。
そのため環境省では「高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高くなる恐れがある」と注意喚起。屋外で人と十分な距離(少なくとも2メートル以上)が取れる場合はマスクを外すよう求めている。
マスクをつけたままの強い負荷の作業や運動は避け、こまめな水分補給、休憩を取ることが重要だという。
エアコン使用時も換気を
従来の熱中症対策と同じくエアコンの活用は有効だが、一般的なエアコンは換気を行わない。そのため、冷房時でも窓を開けたり換気をしたりする必要がある。
換気で室内温度が高くなりがちのため、エアコンの温度設定をこれまでより低めにするなどの調整を。
三密を避けるのは大切だが、屋外で待つ時にも場所を選んで
三密対策で、店舗などが人数制限を行うこともある。そのためすぐに屋内に入れず、外で待つことが増えるかもしれない。
そうした場合も、直射日光が当たる場所は避けて風通しの良い場所に移動するようにしよう。
従来からの熱中症予防の徹底を
新しい生活様式に合わせた予防だけでなく、従来からの熱中症予防を徹底することも大切だ。
・暑さを避ける
室内の温度や湿度を適切に管理し、外出は暑い時間帯を避ける。涼しい服装を心がける。少しでも体調に異変を感じたら、涼しい場所で水分を補給して休む。
・こまめな水分補給
のどが乾く前に飲む。厚労省によると、食事以外に1日1.2リットルの水分摂取が目安という。汗をかいた時には塩分補給も忘れずに。
・暑さに備えた体づくりを
暑くなりはじめの時期から無理のない範囲で運動して、体が暑さに慣れるようにする。
・高齢者や子どもなどには声かけを
高齢者や子ども、持病のある人などは熱中症になりやすいので周囲も気を配る。