「食べるの好き」なタベルスキさん。秋田に移住したポーランド人が届けるソーセージは、愛が深かった

「タベルスキ」との名前に、ツイッター上で「食品を扱うのにおあつらえ向きなお名前だ…!」などと話題を集めている。
秋田へ移住し、ソーセージやハムなどをつくっているタベルスキ・マイケルさん
秋田へ移住し、ソーセージやハムなどをつくっているタベルスキ・マイケルさん
タベルスキさん提供

「食べるの大好き タベルスキ・マイケル」。名が体を表しているタベルスキさん(38)が、Twitter上で話題になっている。

タベルスキさんを紹介する投稿には、7万もの「いいね」(6月10日時点)が寄せられ、「なんてステキなお名前」「旨いの作ってそうだな」などの声が上がっている。

実はレアネーム?

自身の名前が話題になっていることについて、タベルスキさんはハフポスト日本版の取材に、「名前は生まれつきのことなので慣れていたが、日本に来てから特別な意味があるということになり、うれしい。食品を扱う仕事をしていることもあり、ぴったりなご縁です」と語り、「いがった(よかった)んじゃないかな」と秋田弁を交えて照れくさそうに話してくれた。

タベルスキさんによると、「タベルスキ」という名前は、ポーランドでもありふれた名前ではないという。「現在ポーランドに120人ほど、ポーランド以外にも80人ほどしかいないと聞いています」

2003年に来日、秋田へ移住

タベルスキさんは、バルト海に面した東欧のポーランド出身。日本人の女性と出会い、結婚。子どもが産まれたことなどをきっかけに、2003年に妻の故郷である秋田県大仙市に移住した。

タベルスキさんの地元ヨーロッパで愛されているソーセージ。タベルスキさんの大叔父は、ソーセージ職人だったという。本場の味を届けたいと、ポーランドの製法を生かしたソーセージやハムなどの製造・販売をする会社を秋田で立ち上げた。

タベルスキさんによると、ポーランドのソーセージは粗挽きだったり、熟成させ酸味のないものだったり、日本人の口に合うものが多いという。本場の味を届けるだけではなく、秋田の食材を使ったソーセージも開発しており、「秋田発のソーセージ革命を起こしたいと思っています」。

日・ポーランド、次の100年に向けて

日本とポーランドは昨年、国交樹立100周年を迎えた。1919年3月、日本はアジアで最初に国交を樹立。以来、ポーランドはヨーロッパでも有数の親日国として知られるなど、友好関係が続いている。新たな100年に向けて、タベルスキさんの思いをたずねてみた。

「食べ物を通じた関係ができると、その国の文化にも興味が湧くし、知識が生まれる。ポーランドは遠いですが、日本はポーランドから愛されている国。日本から見ても、ポーランドは東欧の安心・安全な国。100年後は僕はこの世にいないと思うけれど、お互いの関係が深まって、ポーランドと言えば『秋田発のソーセージ』、と言われていたらうれしい」

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