新型コロナ禍で人と人との接触を減らすことが求められ、人々の性生活にも影響が及んでいる。
ハーバード大学の研究結果として、セックスする場合にマスク着用やキスを避けることなどを勧めるガイダンスが発表された。
「新型コロナ時代の性的健康」というタイトルで、米国内科学会の医学学術雑誌「アナルズ・オブ・インターナル・メディシン」に掲載された。
新型コロナ禍におけるセックスなどの性的な行為リスクについて、医療提供者が患者に説明・助言する際に参照できるガイダンスとして発表された。
まず「様々なデータを基にすると、ウイルスは媒介物や飛沫感染などよって容易に伝播することから、あらゆる対人の性的な接触は、ウイルスを伝播するリスクがある」と説明。「感染者の多くが無症状であることから、医療提供者としては、あらゆる性的な行為をしないようにという助言以上のことを示せない」としている。
その上で、セックスをする場合に気をつけるべきことや助言を示している。
▽一緒に自主隔離している人とセックスする場合
外出中にウイルスにさらされたり、無症状感染したりしている場合は、性行為による感染のリスクがあると忠告している。
▽一緒に自主隔離している人以外とセックスする場合
「相手からの感染リスクを考えなければならない」と忠告した上で、リスクを減らす方法として、次のようなことを上げている
・セックスをする相手を最小限にする
・新型コロナの兆候が続いている相手との行為を避ける
・キスを避ける
・経口感染のリスクを伴う行為は避ける
・マスクをする
・セックスの前後にシャワーを浴びる
・身体を石けんやアルコールによる拭き取りで洗う