中国版ニコニコ動画とも言われる動画サイト・ビリビリは、科学系コンテンツの充実のために、自社で人工衛星を打ち上げると発表した。
6月下旬に発射の様子が生中継され、その後、宇宙から撮影された動画がアップされる。プロジェクトのキャッチコピーは「世界を撮って見せてやる」。
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ビリビリ動画は中国の動画サイト。個人投稿のゲーム実況や版権を買い取ったアニメなど、多種多様なコンテンツを擁する。動画では、視聴者の投稿したコメントが画面上を右から左へ流れる仕様があるため、中国版のニコニコ動画とも呼ばれる。
ビリビリが発表したのは6月1日の国際児童デー。好奇心を持つ人たちへのプレゼントとして、予告動画がアップされた。
打ち上げられる人工衛星は高精度のカメラを搭載しているといい、夜の街の光や、オーロラなどを捕捉できるという。撮影された動画はビリビリ上の専用アカウントにアップされるという。
ビリビリが5月に発表した2020年第一四半期の決算によると、総売上高は約347億円と前年同期比と比べて69%の成長を記録。1日あたりのアクティブユーザーは5000万人を超えるなどしていたが、広告費などがかさみ赤字幅は拡大していた。