ストロベリームーンとは? 今夜は満月。「赤く」なるわけではない?

6月5日(金)夕方から6日(土)明け方にかけて見られる月は、「ストロベリームーン」です。
2018年6月27日(現地時間)、アメリカ・カリフォルニア州で見られたストロベリームーン。
2018年6月27日(現地時間)、アメリカ・カリフォルニア州で見られたストロベリームーン。
FREDERIC J. BROWN via Getty Images

6月5日(金)夕方から6日(土)明け方にかけて見られる月は、「ストロベリームーン」です。

SNSなどで話題になりますが、ストロベリームーンとは一体なんなのでしょうか?

由来はアメリカ先住民の呼び名

ストロベリームーンは、 1年の中で最も日が長くなる「夏至」に一番近い満月のこと。2020年の夏至は6月21日で、この月に見られる満月のことを、そう呼んでいます。

CNNによると、ストロベリームーンはアメリカ先住民のアルゴンキン族の呼び名に由来しています。

アルゴンキン族は、季節を把握するために毎月の満月に呼び名をつけており、6月は野イチゴの収穫の時期だったため、「ストロベリームーン」と呼んでいたそうです。 

月が赤くなる...わけではない?

ストロベリームーンと聞くと、満月がイチゴのように真っ赤に染まるイメージが湧きますが、月が赤く見えるわけではありません。

ウェザーニュースによると、この時期は空気中の水蒸気が多いため、19時〜20時ごろの高度が低い月は、少しピンク色に見える可能性もあるそうです。

しかし、6月の満月が特別に赤くなるわけではありません。

そもそも、夕日と同じように、月が出てまもない時間帯は、月が赤みがかって見えるそうです。

月の高度が上がると、通常通り、白く輝いて見えるようになります。 

半影月食も

さらに今年は、6日の明け方に「半影月食」が起きます。

半影月食とは、月の一部または全部が、地球の半影に隠される状態のこと。半影は薄い影のため、目で見ただけでは月が欠けているのをはっきりとは確認できないそうです。

真っ赤な月ではなさそうなのは残念だけど、たまには夜空を眺めながらゆっくり過ごすのもいいかもしれません。

注目記事