全国で緊急事態宣言が解除され多くの商業店舗や学校などが再開した6月1日。
通勤・通学の時間帯、Twitterでは「満員電車」が「日本」でトレンド入りした。
テレワークや在宅勤務が難しく、止むを得ず出社しなければいけないという人も多いが、列車に乗車した人からは「(緊急事態宣言下の)あの努力は何だった?」などという声があがっている。
6月1日の通勤・通学時間帯、Twitterでトレンド入りした「満員電車」。
首都圏を走る列車の車両には、東京都の「今こそテレワーク」と呼びかける広告が掲載されているものの、その呼びかけも虚しく、多くの通勤客がスーツ姿で列車に乗り出社していた。
通勤時間帯、Twitterでは列車に乗車したとみられる人からは「以前とちっとも変わっていない。普通に満員電車」「3密状態なんとかして」「(緊急事態宣言下の)あの努力は何だった?」「自分を含め、テレワークが出来ない人ってこんなにいるんだな」などと嘆きの声が多く寄せられていた。
中には、「もし第2波が来たら確実にここ(満員電車)がクラスターになる」など、“第2波”といわれる再びの感染拡大に懸念を示す人もいた。
多くの列車が乗り入れ、首都圏の中でも通勤客が多いとされる品川駅では同日、利用したとみられる人から「品川駅も相変わらず人が多い。一時期落ち着いたのに、戻ってきた感じがある」「(新型コロナ)ウイルスのことがあってもこうなのだから、きっと今後もこの光景って、変わることはないんだな」などという声もあがっていた。
品川駅は、緊急事態宣言が発令されて2週間後の4月22日にも、多くの通勤客が行き交っていた。
満員電車をめぐっては3月9日、新型コロナウイルス感染症対策の政府の専門家会議で、条件が揃えば感染要因(クラスター)になり得ると言及され、「満員電車」と「感染要因」という言葉がTwitterでトレンド入りしていた。