最近は30℃に達するような暑さとなる日もでてきています。皆さんはもうエアコンをつけましたか?
まだ、真夏のような本格的な暑さが続く季節ではないですが、エアコンのプロによると、5月~6月はじめのうちに一度冷房を試運転するべきだということです。
暑くなってから故障がわかっても困る!
5〜6月に冷房を試運転するべき理由は、「故障や不調などを早めに見つけていただきたいからです」と、ダイキンの重政周之さん(コーポレートコミュニケーション室広報グループ)は強調します。
多くの人がエアコンを使いはじめるのは梅雨明けから。ところが、「7月は、毎年修理点検の依頼のピークで、他月の4倍ほどになります。お電話がつながりにくかったり、エアコンの交換を希望されたのに1ヵ月ほどお待ち頂いた例もありました」(重政さん)
しかし、家庭で室温を下げられるのはエアコンくらいです。近年は、“例年にない暑さ”が珍しくないので、特に体力のない高齢者や小さなお子さんのいる家庭では、早めに点検しておきたいものです。
試運転の手順とポイント
エアコンは設定温度を一番低くして10分ほど運転し、冷たい風がきちんと出てくるか確かめます。
続いて、30分ほど運転します。エアコンの室内機には熱交換器が入っており、使用していると結露して、その水は室外に捨てられる仕組みです。これが、室内にもれたりしないか確認するための時間です。運転中に聞き馴れない音や不快な臭いなどが発生しないかも気をつけます。
問い合わせで意外に多いのが、エアコンが動かないと思ったら、リモコンの電池が切れていたことが原因というものです。併せて確認してください」(重政さん)
涼しく快適に過ごすには
エアコンを効率よく使うためのコツも教えていただきました。
「たいてい風は斜め下に吹き出す設定になっていますが、冷たい空気は低い位置に溜まりやすい性質があります。エアコンは高い位置にある室内機のセンサーにより働くため、冷やし過ぎたり、足元ばかり冷えやすいのです。風の吹き出しを横向きにして、下に溜まった冷たい空気を扇風機やサーキュレーターなどで上へ送ると、部屋が均一に涼しくなり、無駄な運転も抑えられます。
また、体感温度には温度だけでなく、湿度が影響します。ムシムシするときは除湿機能を上手に使うことで、より快適に過ごしやすくなります。
基本的なことですが、フィルターも大切です。ほこりで目詰まりすると、吸引する空気量が少なくなり、部屋を冷やす力が低下します。2週間に1度を目安に、フィルター掃除をこまめに行いましょう」(重政さん)
エアコンを賢く使うことで、暑くなることが予想されるこの夏を乗り切りたいですね。
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(2020年5月31日 「エアコンの稼働は暑さが本格化する前の今のうちに」より転載)
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