『テラスハウス』木村花さん訃報に、フジ社長「もっと細かく、継続的に、彼女の気持ちに寄り添うことができなかったのだろうか」

現在ネット上で、出演者や関係者などへの中傷も相次いでいることについては「批判は我々が受けるべきものと考えている」としている。
フジテレビ本社ビル
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時事通信社

フジテレビは5月29日、人気リアリティショー 『テラスハウス』に出演していた木村花さんの訃報について、遠藤龍之介社長のコメントを発表した。

新型コロナウイルスの感染拡大で定例の社長会見の開催が見送られ、記者からの質問に書面で回答したかたちだ。

同番組は、フジテレビとイースト・エンタテインメントが制作し、NetflixやFODなどで配信されていた。5月27日には、公式Twitterと番組公式サイトで番組制作を中止したことを発表していた。

遠藤社長のコメントでは、「今回の木村花さんの痛ましい出来事に対して、改めて心からのお悔やみを申し上げます」と木村さんの死を追悼。そのうえで「番組制作の私共がもっと細かく、継続的に、彼女の気持ちに寄り添うことができなかったのだろうかと慙愧の念に堪えません」とした。

木村花さん=2020年3月8日撮影
木村花さん=2020年3月8日撮影
Getty Images

同番組が若者の恋愛を軸に、葛藤や喜び、挫折などの感情を扱ったものであることにふれ、「刻々変化する出演者の心の在り方という大変デリケートな問題を番組としてどう扱っていくか、時としてどう救済していくかということについて向き合う私どもの認識が十分ではなかったと考えております」と、同番組の制作、地上波での放送、およびFODでの配信を中止した背景について明かしている。今後、十分な検証を行っていくという。

また、現在ネット上で、出演者や関係者などへの中傷も相次いでいることについては「大変、憂慮しております。そういったご批判は番組を制作・放送・配信していた我々が受けるべきものと考えている」とコメントしている。

コメント全文は次の通り。

今回の木村花さんの痛ましい出来事に対して、改めて心からのお悔やみを申し上げます。同時に番組制作の私共がもっと細かく、継続的に、彼女の気持ちに寄り添うことができなかったのだろうかと慙愧の念に堪えません。


「テラスハウス」はリアリティーショーであり、主に若者の恋愛を軸に、それにまつわる葛藤や喜びや挫折など様々な感情を扱うものですが、刻々変化する出演者の心の在り方という大変デリケートな問題を番組としてどう扱っていくか、時としてどう救済していくかということについて向き合う私どもの認識が十分ではなかったと考えております。


以上のことを考慮したうえで、今回、既報の通り、同番組の制作、地上波での放送、およびFODでの配信を中止するとともに、今後、十分な検証を行ってまいります。


最後になりますが、ネット上では、出演者や関係者などへの中傷も相次いでいると聞いており、大変、憂慮しております。そういったご批判は番組を制作・放送・配信していた我々が受けるべきものと考えていることを申し添えます。

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