政府は5月25日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うイベントなどの開催制限について、段階的に緩和する方針を発表した。入場者数などの目安を設けた上で、3週間ごとに制限を緩和していくという。
どのような内容なのか。新型コロナウイルス感染症対策本部で示された方針をまとめた。
▽コンサートや展示会開催の目安
【5月25日〜 ステップ①】
入場者数の上限
屋内で100人、屋外で200人
または、収容人数の50%
(※どちらか小さい方を上限とする)
【6月19日〜 ステップ②】
入場者数の上限
屋内、屋外ともに1000人
または、収容人数の50%
(※どちらか小さい方を上限とする)
【7月10日〜 ステップ③】
入場者数の上限
屋内、屋外ともに5000人
または、収容人数の50%
(※どちらか小さい方を上限とする)
【8月1日〜】
入場者数の上限を「収容人数の50%以内」とすれば、イベントの規模に関わらず開催ができる。
▽プロスポーツのイベント開催の目安
6月19日までは開催の自粛を要請するが、19日以降は、無観客での開催が認められる。7月10日以降は、人数上限5000人などの制限を設けた上で開催するよう求める。
プロ野球は、6月19日にセ・パ両リーグで無観客で開幕する予定だ。
▽お祭り・野外フェスなど開催の目安
全国的・広域的なイベントについては、8月1日まで開催自粛を求める。
8月1日以降は、感染の状況に応じて判断するとしており、十分な間隔(できれば2m)を開けた状態での開催を認めることとしている。
▽ライブハウス、接客を伴う飲食店、スポーツジムなどの営業再開の目安
一方で、クラスターが発生したライブハウスや接客を伴う飲食店については、各知事に判断が委ねられるが、政府は6月19日まで休業要請の対象としている。
西村康稔経済再生相は、感染防止策がとれれば「6月中下旬から休業要請を解除する」と答弁しており、業界団体と専門家による協議の場を設ける予定という。
カラオケ、スポーツジムについては、6月1日から人数管理や感染防止策の徹底を求めた上で、休業要請を解除する方針だ。