新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、外出時のマスク着用が求られる中、日本小児科医会は5月25日、「2歳未満の子どもにマスクは不要、むしろ危険」とする見解をウェブサイトに掲載した。
理由について、同会のサイトで
・乳児は呼吸器の空気の通り道が狭い。そのため、マスクは呼吸しにくくさせ、呼吸や心臓に負担になる
・マスクや嘔吐(おうと)物で窒息するリスクが高まる
・熱がこもり熱中症のリスクが高まる
・顔色や唇の色など体調異変のサインの気付きが遅れる
といった懸念を挙げている。
サイトでは、世界の事例を踏まえて新型コロナウイルスに感染した子どもの重症例が極めて少ないことや、感染した母親の妊娠・出産でも母子ともに重症化の報告がないことなども指摘。「2歳未満の子どもにマスクを使用するのはやめましょう」と呼び掛けている。