民放2社の情報番組は5月20日の放送で、撮影時期が実際と異なる写真や映像を流したとして、番組内で陳謝した。SNSでは批判が噴出している。
混雑の写真、撮影は緊急事態宣言の発令前
テレビ朝日系の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」は20日の放送で、緊急事態宣言が継続する中、19日に車両を撮影するために駅に集まった鉄道ファンについて取り上げた。
車両は、JR只見線で福島県を走行していた「キハ40系」。定期運行の終了に伴い千葉県の小湊鉄道へ譲渡され、輸送のためJR蘇我駅を通ることになった。
番組は、緊急事態宣言の中、車両を撮影するために蘇我駅に密集した「撮り鉄」を取り上げた。「車両を撮影する人で、駅はパニック状態に」などとナレーションを付けていた。
この放送に対しSNS上では、駅が混雑する様子を撮影した視聴者提供の写真について「昨日のじゃなくて、緊急事態宣言前の違う車両では」などと指摘が上がっていた。
番組内で、アナウンサーが「新型コロナウイルスに関するVTRで、JR蘇我駅に鉄道ファンが集まっている様子をお伝えしましたが、その中で、昨日(19日)ではなく今年3月に撮影された写真を1枚使用してしまいました。お詫びして訂正致します」と陳謝した。
バイキングも訂正「正しくは3月撮影」
フジテレビ系の情報番組「バイキング」も20日、番組内で「5月17日撮影」と紹介した映像が、実際には3月に撮影されたものだったとして番組内で訂正し、陳謝した。
誤りがあったのは5月19日放送の番組。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛期間にも関わらず街中の人出が増加しているとして、東京・原宿の竹下通りなどの映像を17日の映像として放送。
しかし、この放送に対しても、映像に映っていた広告や人の服装などの情報から、「17日の映像ではないのではないか」との指摘がSNSで上がっていた。
20番組内では、アナウンサーが「昨日(19日)の放送で、新型コロナウイルスの各地の人出についてお伝えする中で、17日の東京・原宿の竹下通りと表参道の様子として紹介した映像は、正しくは3月撮影のものでした。訂正してお詫びいたします」と謝罪した。
相次ぐ情報番組のミスに、SNSでは批判が噴出。番組を批判するハッシュタグのツイートが数万件に上り、Twitterでトレンド入りした。