中国の次世代宇宙船がテストミッションから帰還。宇宙ステーションや月へ人員輸送

無人の宇宙船は火曜日に長征5Bロケットで打ち上げられ、7度の軌道上昇操作で高度8000kmに達しました。
Engadget 日本版
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中国の次世代宇宙船が3日間の試験飛行ののち、地上への帰還に成功しました。中国国家航天局(China National Space Administration:CNSA)の主要な下請け企業、中国航天科技集団(China Aerospace Science and Technology Corp.:CASC)の開発によるまだ名もない宇宙船は、将来の中国製宇宙ステーション、さらには月への人員輸送に用いられます。無人の宇宙船は火曜日に長征5Bロケットで打ち上げられ、7度の軌道上昇操作で高度8000kmに達しました。その後、金曜日にサービスモジュールと搭乗カプセル部分が分離され、カプセルは9km/sの速度で大気圏に再突入、3つのパラシュートを正常に展開し、無事に中国国内の砂漠に着地しました。

機体重量14トンのこの宇宙船は今後地球軌道上に建造される予定の中国の宇宙ステーションに人員を輸送するのに使われると考えられます。乗員数は最大6人で、7人が搭乗できるSpaceXのCrew Dragonに形状も用途もよく似ています。

なお、中国も将来の月面有人探査を計画しており、そのためには打ち上げ質量が20トンを超える大型なバージョンの宇宙船の設計が進められています。こちらは、今後10年ぐらいのあいだに飛行士を乗せて月へ飛び立つとされています。

Source: Weibo

Via: SpaceNews

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