休校が始まって3カ月目に突入。もう十分“Stay Home”したのに、いえにばかりこもっているのがつらい、と思ってしまうこともありますよね。6歳と4歳の子どもがいる我が家も、「今日は何しようか」「どこだったら人がいないか」「どうやったら安全に楽に過ごせるか」と考え、疲れがたまります。
そこで我が家でヒットした、子どもが楽しめて、大人も“省エネ”できる遊びを10個、紹介します。おうち時間が少しでも楽に、楽しく乗り切れますように。
1、やりたいことリストを作るのも「遊び」の第一歩
まずやりたいことをリストアップして壁に貼ります。やりたいこと、すきなことを考えるのはワクワクしますよね。本当はホワイトボードにマグネットで貼れるタイプにして、「今日はこれとこれをする!」と選べるようにしたいのですが、材料が手に入りません。紙とマステで作りました。「おりがみ」「ウノ」「ジェンガ」「おてがみかく」「へんしんごっこ」「ダンス」などなど、家でできる遊びを探します。
このリスト、1日の予定を決める朝に見るだけでなく、時間をもてあましたり、気分転換をしたい時に眺めると、やりたいことが見つかって何度もお得。字が読めない娘のために、絵も付けました。
ちゃっかり「ママのお手伝い」「机を拭く」「ママの紅茶」もリストに忍ばせました。意外と喜んで「あ!手を洗わないとね」「ママ、紅茶いれようか?」と言ってくれるのでラッキー。私のやりたいことだけリストアップもするといいかもしれませんが、そこまでの余裕はまだありません。新しい遊びを考えたら、どんどん付け加えましょう!
2、卵パックをもっておさんぽに出かければ…
デンマークに住む特別支援学校教員の海老原さやかさんが紹介されていた遊びを、我が家でも実践しています。
子どもたちに「散歩に行こう!」と誘っても、「遊具がないとつまんない」「お買い物に行きたい」と言われることもしばしば。でも卵パックを持って出かけるだけで、ただのお散歩が宝探しゲームに変わるのです。「10種類違うものを集めよう」「お花を6種類、葉っぱを4種類見つけよう」「違う色のものを集めよう」などやり方はいろいろ。拾ったものをお互いに見せ合いっこするのも楽しいです。普段は気に留めない花の種類や、葉っぱの形をみるのが楽しくなって、植物観察が好きになります。同じ場所でやっても、前回とは違うものをみつけたり、季節による変化がわかるのも楽しいです。もし余裕があれば、見つけた花の名前を調べてみるもいいですね。
3、夏に向けて、見た目も涼しいフラワーアイスづくり
卵パックで拾ってきた花びらは家で、別の遊びにフル活用します!花びらを製氷機にいれ、凍らせるだけ。とっても簡単!!今回はシリコンケースを使いましたが、もちろんキューブタイプの製氷容器でも大丈夫です。拾ってきたお花、花瓶やベランダのお花など色々入れて作ります。一色だけでなく、白や赤、ピンクの花、葉っぱの緑が入ると、カラフルです。できた氷は、お皿に入れるだけでもきれいだし、おやつの時に、ゼリーと一緒に置いたり、ラッピングされたチョコレートやチーズを入れて冷やしたりするのもきれいです。溶けてもかわいいのが嬉しいところ。これからの暑くなる季節、見た目も涼しくていいですよね。
しかし一つ失敗したことがあるのでシェアします。
シリコンケースや製氷容器に水と花びらを入れる時、普通に作ると花びらが水面に浮いてきてしまいます。出来上がった氷を取り出すと、花びらが全て下の方に寄ってしまったことがありました。そこで、水を少しだけ入れて、花ビラを入れて凍らせ、再度水を足して凍らせる方法に変えました。花が氷の表面に見えやすく、よりキレイかもしれません。
子どもと一緒に失敗して、新たな学びが生まれるのもいいですよね。工夫を重ねて、よりきれいなフラワーアイスを作ってみましょう!
4、料理中に助かる「遊び」は、つまようじ1本で。
食事の前にもちょっとした遊びがあります。
折り紙や何かの用紙の切れ端に好きな絵を描いて、つまようじに貼りつけるだけ。特別お子様ランチの出来上がり!絵を描くだけでなく、シールを貼ったり、メッセージを書いたりと、いろいろアレンジできます。おうち時間では、子どもが騒いで、ごはんづくりを邪魔されることもよくありますが、旗づくりに専念してもらえると料理もしやすいですね。
そして旗をさしただけなのに、いつも以上にたくさん、そして早く、ご飯を食べてくれてラッキーです。つまようじではなく、竹串にするとさらに大きな旗もできるかもしれません。いろいろアレンジしてみてくださいね。
使った後は衛生的にもよくないし、つまようじは危ないので、処分をおすすめします。
5、StayHomeでも海の匂いを感じたい…モビールづくりはいかが?
インターネット上に公開されている「遊び道具」もどんどん利用しましょう。
我が家では、沖縄の美ら海水族館の生き物たちのモビールづくりが大流行。
実物の生き物と同じ色を塗るのもいいですが、カラフルなお魚にしてもかわいいです。我が家はタコ糸で作りましたが、毛糸でもおしゃれかもしれませんね。糸を通す穴開けが難しいので、そこは大人と一緒がいいでしょう。モビールが風に揺れて、動くお魚を眺めると、少し癒されます。子どもがいると騒がしい毎日なんだもの。
このサイト、生き物の解説もあって、どんな餌をどうやって食べるのか、どんな海に住んでいるかがわかるので、勉強になります。イメージを膨らませながら、楽しく色塗りができて、豆知識もできて、一石二鳥です。”StayHome”の期間が終わったら、水族館に行って、子どもたちが色を塗ったお魚たちに会いに行くのも、楽しみですね。
6、年齢が違うきょうだいも楽しめる「切り紙」
年齢差のあるきょうだいも一緒に楽しめるオススメの遊びは切り紙です。
モノづくりをするとき、難易度が違って、きょうだいで一緒に楽しむのが難しいこともあります。でも切り絵は大丈夫。間違って切っちゃっても、それはそれでおもしろい形になります。折って、切って、開く瞬間のワクワクはたまりません。できあがったオシャレな切り紙は、部屋に飾ったり、厚紙に貼ってカードを作ったりと、いろいろ使えます。切り抜いた部分も面白い形になっているので、ぜひ広げてみてくださいね。細かい模様はなかなか難しく、大人でも楽しめます。手先を動かすのはいいですね。チョキチョキしながら、いろいろな作品を作ってみてください。
我が家では、「キッズクラブ」というサイトで切り紙の素材を探したりしています。他にも色々な遊びが紹介されていて便利です。
7、夫に丸投げできるのはコレ
「今日は子どもと何して遊ぼうかな」と夫が言ってくれるのは嬉しいのですが、毎回私がアイデアを出したり、準備をするのは疲れます。夫に“丸投げ”したくて、「今日はこれで遊んでね」と伝えるためにオススメのサイトがあります。
福音館書店が「おうち時間」を親子で楽しむために公開している『だるまちゃんと楽しむ 日本の子どものあそび読本』です。
家にある物だけで、簡単にできる7つの遊びが紹介されていて、夫への丸投げに最適!笑
新聞紙で作る紙でっぽうは大きな音がして、子どもが大喜び。スプーンで作るかねは、スプーンの形や、紐の長さ、ぶつける場所でも音が変わるので、おもしろいです。紙ずもうは、紙の種類を変えて作って遊んだり、少しの曲げ方で強さが変わるので工夫しながら楽しんでみてくださいね。
家にあるものだけで簡単にできるし、飽きたら紹介されている次の遊びにうつればいいので、時間が稼げます。絵かきあそびをすると、シュールな絵になってしまうのは、私だけでしょうか?笑 今はゲームが主流なようにも感じますが、五感を使ったアナログな遊びもいいですよね。
8、子どもの満足度NO.1? お風呂場でスライム
スライムといえば、洗濯のりで作るのが定番ですが、こちらは片栗粉と水で作る、口に入れても安全なスライムです。これもデンマークの海老原さやかさんのnoteを参考にしています。
少しずつ水を足すのがポイントで、粉っぽかったものが、こねていくうちに、いつの間にかドロドロに。感触がどんどん変わっていくのが面白いのです。しばらく遊んだ後は色付けにチャレンジ。我が家は絵の具でトライしましたが、食紅なら口に入れても安全なので、小さな子どもでも楽しめますね。最後はビーズも入れてみました。いろいろなスライムができるので子どもたち大満足。
しかしこういう遊びは、家が汚れるのが悩みどころ。掃除のことを気にせずにのびのび遊べるよう、我が家はお風呂場でやりました。たっぷり遊んだ後はそのままお風呂です。片づけやすいことも大人にとっては大事ですよね。
9、風船バレーは運動不足解消にもオススメ!
おうちの中で体を使った遊びはなかなか難しいですが、我が家の風船バレーはおすすめです。ビニール紐をネットがわりにして張り、風船を使ってバレーをします。狭い部屋で立ってプレーをすると、ぶつかったり、はしゃぎ過ぎて危ないので、座ってやるのがルールです。膝立ちまではギリギリ大丈夫かもしれません。寝転がりながらやるのも面白いです。風船は、手でも、足でも、頭でもさわっても大丈夫。子どもも楽しいし、大人も汗をかくくらい体を動かせます。
ただ、マンションの下の階に音が響かないか気になるので、我が家は畳間でやっています。子どもたち、風船バレーが大好きで、布団を敷いて寝る準備をしたのにも関わらず、やりたいと言い出して、布団の上で遊んだこともあります。この風船バレー、実は私も小さい時、よく家でやっていました。体を動かしたい時、ぜひ家族みんなでやってみてくださいね。
10、カラフルにも和風にも。簡単なグミづくりに子どもも夢中
グミが好きな子どもって多いですよね。我が家もしかり。それが簡単に作れるのです。カルピスをあたためて、ゼラチンを溶かし、型に流し込んで、冷蔵庫で冷やすだけ。あっという間です。子どもたちを見ていると、シリコン型からグミを外すのも楽しそう。かき氷のシロップをつかうと、カラフルになって、より楽しめました。ゼラチンの代わりにかんてんを使うと、和風な味わいに。できあがりのお味は市販のものにはかないませんが、子どもは自分で作るのが楽しいですよね。
手洗いをしっかりしながら、お菓子作りも楽しみましょう。たくさん作れるので、冷蔵庫に入れて、翌日のおやつに回すこともできますよ。我が家は作ったグミとブルーベリー、カステラ、チョコ、ジャム、雪見だいふくを入れてパフェを作りました。
簡単にできる10個の遊び、いかがでしたか?一日一日を乗り切るだけで精一杯ですが、楽に楽しくすごすヒントになってくれたら嬉しいです。そして大人の楽しいこと、ご褒美もたくさん考えたいですね。私は一人になりたい、静かな場所に行きたい、おいしいものを食べたい、のんびりカフェをしたいです。そんな時間はまだまだこなさそうですが、家に居るだけで救える命がある。ステイホーム、頑張りましょう!
(文:伊是名夏子/ 編集:南 麻理江)
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