韓国・ソウルの東大門区にある宗教団体「光と真理教会」が、信仰訓練と称して信者たちに人糞を食べされるなどの過酷な行為をしていたことが判明した。教会側は謝罪文を発表した。
「光と真理教会」の脱退した信者と市民団体「平和の木」は5月5日、記者会見を開き「教会が非常識で加虐的な訓練を通して信者たちを手懐け、搾取してきた」と暴露した。彼らは教会のキム・ミョンジン担任牧師の法的処罰と教会の強制解散を訴えている。
脱退した信者らは、教会が信仰訓練を口実にしたグルーミング犯罪(加害者と被害者が親密な関係を持ち、信頼を重ねた後繰り広げられる犯罪)が行われたと主張している。
その内容は、人糞を食べさせたり、深夜12時に共同墓地で信者同士で暴行させ、車のトランクの中に閉じ込めたり、サウナの釜に入って耐えるなどの行為を強要したものだという。
この他にも、キム牧師が献金を利用し、個人の名義で不動産を取得したという主張も出ている。
教会側は、5月6日、公式サイトでキム牧師と会員の連名による謝罪文を掲載した。
謝罪文は、「傷つけ、痛い思いをした皆様に心から謝罪する。これらの論難は、誰よりも私たちの教会を大切にし献身してきた方たちの吐露であり、心がより痛む」という内容だった。
教会側は、「皆様がこのような心境に至るまで経験した空しさと怒りを考えると私たちは頭をあげることができない」とし、「息することさえ大変であるが、教会は今の状況を通じて、聖書的な愛を振り返るきっかけにしたい」とした。
さらに、「信じていた子女たちがお互い意見が異なり、法廷に立つことは非常に残念なことであるが、やむを得ず専門家たちの助けをもらい、真実を明らかにこの状況を速やかに解決しより健康な教会を回復する」とした。
光と真理教会の元信者であったある女性は、「2018年10月、信仰訓練を名目に『寝ずに耐える』訓練を受け、脳出血で倒れ一級障害判定を受けた」として、教会関係者たちを告訴した。ソウル東大門警察署が捜査に着手している。
ハフポスト韓国版を翻訳・編集しました。