Xiaomiのプロモーション動画に原爆を揶揄する表現?「配慮欠けていた」とおわびを掲載

過去にも失策のあったXiaomi、日本でのブランドイメージ回復は急務だ

2019年に日本市場に参入した中国のスマートフォンメーカー・Xiaomi(シャオミ)が公開したプロモーションビデオに、原爆を揶揄する表現が含まれているとして、一部のネットユーザーから批判の声が上がっている。

Xiaomiはその後、「配慮に欠ける内容」だったとする謝罪文を掲載した。

Xiaomiのロゴ(資料写真)
Xiaomiのロゴ(資料写真)
SOPA Images/LightRocket via Getty

問題視されたのは、Xiaomiが新たにグローバル市場に投入するスマホ「Redmi note 9」シリーズのプロモーション動画。

高速充電機能を紹介する部分で、白人男性が寿司のようなものを食べると体が風船のように膨らんでいき、屋根を突き破り空に浮かんでいく。

その後、男性が爆発するとアメコミのような画面に変わり、ヒョウが地面を駆け抜けると、キノコ雲のようなものが上がり「FAST CHARGE」と画面に表示される、というものだ。

こうした演出に対し、ネットでは一部のユーザーから、風船のように膨らんだ男性が「ファットマン(長崎に落とされた原爆)」の暗喩ではないかといった声や、キノコ雲を想起させる画面に不快感を呈するコメントもあがった。

この動画は現在、見ることができない状態になっている。

Xiaomiは2010年に雷軍(れい・じゅん)CEOらが北京で設立。2019年末には日本市場に進出し、スマホの「mi note 10」やスマートバンド、それに炊飯器などを投入していた。

Xiaomiは5月6日、公式Twitterに謝罪文を掲載。「配慮が欠けていた」と陳謝したうえで、「世界中のユーザーおよびあらゆる文化を尊重しています」と釈明した。

Xiaomiは2017年にも、中国国内で開かれた企業説明会で、日本語専攻の学生に差別的な態度をとったことが問題視された。Xiaomiは去年、ハフポスト日本版の取材に対し、当時の担当者の個人的な行為だったと釈明。「彼には処分が下され、すでにシャオミにはいません。日本の皆様には本当に申し訳ないと思っています」と話していた。

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