新型コロナの感染拡大で3月から臨時休館が続く東京都のすみだ水族館。人が来なくなったことで、チンアナゴたちの行動に「異変」が起こっている。
「人の存在忘れた」?
館によると、チンアナゴは本来とても繊細で警戒心が強い。一方、館のチンアナゴはお客さんに水槽を囲まれて過ごすことが日常なので、人が近づいても砂に潜ることはほとんどなかった。
しかし、新型コロナの感染拡大で臨時休館が長引き、チンアナゴの様子が一変。館によると、「人がいない環境が日常になったことで人間の存在を忘れ始めてしまったのか、飼育スタッフが通りかかってもすぐに砂に潜って隠れてしまうようになりました」。このため、飼育員がチンアナゴの健康状態や体の変化を目視で確認することが難しくなったという。
お願い!スマホ越しに顔を見せて
そこで同館は、ビデオ通話でチンアナゴと「対面」してもらう「顔見せ祭り」なる企画を打ち出した。ゴールデンウイーク中の5月3〜5日、スマホやタブレット端末のFacetimeを通じてチンアナゴたちと顔を合わせてもらうという。
広報の草野拓哉さん(32)は「館にとって初めての試みで、運が良ければチンアナゴが泳ぎ出すかもしれないし、砂に潜ったままかもしれません。休館が続いても生き物たちに元気な姿を見せてほしく、ぜひ自宅からのご協力をお願いしたい」と話している。
館がウェブサイトで公開している祭りの参加方法は以下の通り。
<参加方法>
1)iPhoneまたはiPadからアプリを開き、宛先に下記いずれかのgmailアドレスを入力しビデオ通話をかけてください。
※Android OS非対応
helpchin001@gmail.com
helpchin002@gmail.com
helpchin003@gmail.com
helpchin004@gmail.com
helpchin005@gmail.com
2)水槽前に設置したタブレット端末とビデオ通話が始まったら、チンアナゴに顔を見せながら手を振ったり呼びかけたりしてください。
※大声で叫ぶのはお控えください。
3)設置する端末は5台です。5分程度顔見せできたら、次の方のために通話をお切りください。