日本サーフィン連盟は4月22日、「全てのサーファーの皆さんへ」と題した声明を発表し、緊急事態宣言が出されている間のサーファーらの活動と県をまたいでの外出自粛を呼びかけた。
5月の大型連休を前に、改めて警鐘を鳴らした。
「全てのサーファーの皆さんへ」と題された声明文では冒頭、「緊急事態宣言が発令中の不要不急の外出自粛を守ってください」と呼びかけられた上で、「県をまたいでの外出は無論のこと、不用意に生活エリアを超えた移動をしないこと、それが命を守ることにつながります」とメッセージが伝えられた。
例えば千葉県では、沿岸の市や町に県外からサーファーが訪れるため対応が求められており、同県の森田健作知事が、県内への移動の自粛を求めていた。
声明文ではこれについても触れ、「地方ではご高齢の住民が多く、医療資源の限られる町に、多くのサーファーが訪れることに危機感を抱いています。恐怖心から駐在所に駆け込む方もいると聞きます。他県の来訪を止めるための措置として、サーフポイントの駐車場の多くが閉鎖されています。既にビーチクローズし、サーフィン禁止となった海岸が全国で多く見られます。町をあげての外出自粛、休業や時短などの取り組みが無駄にならぬよう、都道府県、市町村、地元支部、海岸ごとの禁止事項を必ず守ってください」と強く訴えた。
「今後、5 月の大型連休では、旅行などで県境をまたいで人が移動する可能性が高まります」とした上で、改めてGW期間中の活動を控え、移動を自粛するよう呼びかけた。
神奈川県の黒岩知事も「湘南の海に来ないで」
神奈川県の黒岩知事は21日、記者会見を開き、「(今は)湘南の海には来ないで下さい」「我慢してください」などと呼びかけた。
TBSNEWSは、NTTドコモが行った調査では、多くのサーファーが訪れる藤沢市・鵠沼海岸周辺では、4月20日の人出が感染拡大の前より32.7%増加したと報じた。
最近では、湘南エリアの海沿いの地域で車による渋滞が発生しており、藤沢市の観光大使を務めるタレントのつるの剛士さんもツイート。
「皆さまの心がけをどうかよろしくお願いいたします」と呼びかけていた。