乳児院で新型コロナに乳幼児8人が感染 済生会中央病院付属の施設

厚労省によると、これまで全国の乳児院や児童養護施設などの社会的養護施設で感染は確認されていなかった。
東京都済生会病院のウェブサイトより
東京都済生会病院のウェブサイトより

東京都済生会中央病院の付属乳児院は4月22日、入所する乳幼児8人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。

乳児院は、家庭で生活することができない乳幼児を養育する施設。こうした社会的養護の施設で感染者が出たのは、全国で初めてとみられる。

発表や共同通信によると、4月16日に職員1人が新型コロナウイルスに感染したことが判明。入所している乳幼児29人全員にPCR検査を行ったところ、8人が陽性だった。陽性者は入院、陰性者については施設を消毒して感染予防を行った上で健康状態を確認している。

陽性の8人には発熱などの目立った症状はなく、感染した職員は自宅待機している。順次他の職員へのPCR検査も行う予定という。

乳児院は別棟のため、病院での診療は通常通り行う。

厚労省は、児童養護施設や乳児院などの社会的養護の施設で感染者や濃厚接触者が出た場合は報告するよう求めている。家庭福祉課は「(今回のケースを除き)これまで発生したという報告はない」としており、社会的養護の施設で感染者が出たのは初めてとみられる。

注目記事