新型コロナウイルスの感染拡大により、国内のミニシアター(小規模映画館)が窮地に追い込まれている。映画業界の中でも打撃を受けやすいミニシアターを救うため、映画監督が有志でクラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げ、発足からわずか1日で6000万円以上の支援金が集まった。
ミニシアター支援を 5400人以上が参加
プロジェクト名は「ミニシアター・エイド基金」。
『淵に立つ』や『よこがお』などで知られる深田晃司監督、『ハッピーアワー』や『寝ても覚めても』の濱口竜介監督、クラウドファンディングサイト「MOTION GALLERY」代表の大高健志さんが発起人となり、4月13日にスタートした。
プロジェクトでは、3000円から最大500万円まで支援を受け付ける。集まった支援金は、ミニシアターを運営する全国の66団体(78の劇場)に分配されるという。
プロジェクトには、14日17時時点で5400人以上が参加。支援総額は6200万円に達し、大きな反響を呼んでいる。
「本当に感激しています」
1団体あたり平均150万円の分配を目指し、目標金額は1億円に設定している。発足からわずか1日で目標金額の半分を達成したが、達成の有無に関わらず、支援は5月14日まで受け付けるという。
また、4月17日までは、支援の対象となるミニシアターの追加参加も募集している。
好調なスタートを切ったことについて、MOTION GALLERYの大高さんは、「わずか24時間で、 5,000万円を超える応援が集まっている事に本当に感激しています」とコメント。
「今本当に、 ミニシアターそして映画を愛するひとたちと社会を彫刻している実感があります。 この動きをさらにさらに大きくしていきたい。 いま強くそう思っています」と、さらなる支援が広がっていくことに期待を込めた。
▼発起人へのインタビュー記事