ビリー・アイリッシュは、たくさんのグラミーを受賞し、世界で人気を誇るアーティストだ。しかし、人々の話題に上るのは、もっぱら彼女の服装のことばかり。
アイリッシュは自身の体型を隠すため、バギー・スタイル(ダボダボのファッション)を着るのを好むが、その独特のファッションセンスは、常に人々の詮索の的となってきた。
しかし、彼女がいつもと違う服装...例えば普通の水着を着ると、女性嫌悪的な批判の声を上げ、ネット上を荒らす人たちがいる。
アイリッシュはDazed Magazineに、ビキニ姿の動画を投稿したことで、未だに「尻軽女」呼ばわりされると話し、公衆の前で「勝つ」ことはできない、と感じていると語った。
「『性的に見られたくないと言いながら、よくも自分のビキニ姿の写真を投稿できるね』というようなコメントも見た」と批判について話した。「トレンドにもなって、『もう彼女(アイリッシュ)のことは好きじゃない。18歳になった途端に尻軽女になった』というようなコメントもあった。もう、ホントに、どうしたって勝てない。何したって批判される、って感じた」
アイリッシュが1月に投稿したハワイ・カウアイ島への旅行の写真は、全く当たり障りのないもので、彼女はいつもに比べて少しだけ肌を見せているだけだ。
こうしたネガティブなコメントや自身への不安な気持ちにより、彼女は自分のイメージに固執してしまう。
「去年は、自分の裸の姿を見た時、自分と分からないことがあった。ずっと見ていなかったから」「時々見ると、『誰の体?』って思っちゃう」と話す。
「今でも、自分の体が好きというわけじゃない」「でも、少しはマシになった」と加えた。
アイリッシュは、時に自分の体と「有害な関係」になると率直に語ってきた。長年にわたり、身体醜形障害や鬱、自傷行為を経験してきた、と話している。
彼女は自然とダボダボの服を着るようになったが、それさえもが問題の種となったとアイリッシュは話す。
「私がドレスか何かを着たら、それで嫌われる」「人々は『あなたは変わった。今まで反抗してたことをよくもできるね』とか言う。私はホントに、何度も言っているけど、何にも反抗なんかしてない。ただ着たいものを着ているだけ。もしある日『今日は自分のお腹にちょっと自信があるから、見せたいな』と思ったら、見せていいはず」と同誌に話した。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。