東京都は4月12日、この日判明した感染者のうち87人は院内感染の疑いがあると発表した。NHKなどによると、病院は東京都中野区の中野江古田病院で、現在は外来診療と入院受け入れを中止している。経緯をまとめた。
これまでの経緯
■4月1日
朝日新聞デジタルによると、病院からの連絡を受け、保健所が現地で調査。4月4日までに入院患者5人の感染を確認。
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■4月5日
病院の公式サイトによると、外来診療と入院の受け入れを中止。
■4月7日
病院の公式サイトに「新型コロナウイルス感染症発症に伴う休診について」を掲載。「当院職員および入院患者さんが新型コロナウイルスに感染したことが確認されました」と明かした。
■4月12日
都は、この日新たに判明した感染者166人のうち、87人が院内感染の疑いと発表。4月4日までに判明している感染者と合わせると、この病院での感染者は92人に上る。
中野江古田病院とは?
公式サイトによると、運営は社会福祉法人浄風園。病床は173床で、診療科は内科や外科、整形外科、リハビリテーション科、救急科など。人工透析も行う。
住宅街に位置し、同法人が運営する特別養護老人ホームや訪問介護を行う施設などが隣接している。
院内感染の疑いはこれまでにも
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新型コロナウイルス感染症の院内感染の疑いはこれまでにも確認されている。東京都台東区にある永寿総合病院では、3月から院内感染が疑われる陽性者が出ている。公式サイトに掲載された発表よると4月9日までに入院患者94人、職員69人が感染。20人が死亡した。
神戸市立医療センター中央市民病院も4月11日、入院患者や職員らに14人感染者が出ていると発表。このほか、横浜市や熊本市などでも院内感染が疑われる事例があったと報道されている。