新型コロナ、声優や俳優の活動への影響は? 収入激減という悲鳴も...日本俳優連合がアンケートを実施

出演キャンセルになった場合の賃金の支払いなどについても調べており、集計結果は政府への要請などに使用するという。
『新型コロナウィルス感染症拡大防止措置に伴う「俳優・声優の活動の影響」に関するアンケート』
『新型コロナウィルス感染症拡大防止措置に伴う「俳優・声優の活動の影響」に関するアンケート』
日本俳優連合のアンケートより

俳優約2600人が加入している日本俳優連合(理事長:西田敏行さん)が、声優や俳優などを対象に、新型コロナウイルス流行にともなう仕事への影響について、アンケート調査を実施している。出演キャンセルになった場合の賃金の支払いなどについても調べており、集計結果は政府への要請などに使用するという。

声優、俳優など個人事業主にも影響 

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、政府はイベントや公演の中止・延期を要請し、「密閉、密集、密接」の「3密」を避けるように呼びかけている。

一方で、個人事業主(フリーランス)として働く人からは、仕事の変更やキャンセルが相次ぎ、収入が激減しているとの悲鳴も上がっている。

俳優や声優は個人事業主の場合が多く、国の支援対象から外れてしまいがちだ。

日本俳優連合(以下、日俳連)は3月上旬、内閣府と厚生労働省に対し、フリーランスとして働く俳優たちを保障するよう求める要望書を提出。複数のフリーランス団体と厚生労働省で会見を開き、十分な公的支援を講じるように求めた

(なお、日本俳優連合の公式サイトでは、日額4100円を受け取ることができる助成金制度など、フリーランスを含む個人事業主への支援情報がまとめて紹介されている。)

キャンセル料の支払いや経済的損失などを調査

アンケートでは、2020年2月以降にキャンセルになった仕事や、出演料やキャンセル料支払いの有無、経済的損失(金額)など15問の質問を設け、俳優や声優らへの影響の実態調査を行う。

日俳連で国際事業部長を務める俳優の森崎めぐみさんによると、アンケート公開から半日足らずで140通の回答があったという。

森崎さんは、「(日俳連の)組合員はじめ、俳優・声優の皆さんが切実に苦しんでいる生の声を、政府に届けたいと思っています」としている。

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