新型コロナウイルスに感染し、3月29日に肺炎のため亡くなったタレントの志村けんさんに対し、東京都の小池百合子知事がお悔やみの言葉を寄せた。
しかし、そのコメントの一部がネット上などで批判を浴びている。
東京都の小池百合子知事は30日、東京都庁で報道陣のインタビューに応じた。
亡くなった志村けんさんについてのコメントを求められると、以下のように回答した。
まず、謹んでお悔やみを申し上げたいと存じます。
志村さんといえば、本当にエンターテイナーとして、みんなに楽しみであったり、それから笑いを届けてくださったと感謝したい。
最後にですね、悲しみとコロナウイルスの危険性についてですね、しっかりメッセージを皆さんに届けてくださったという、その最後の功績も大変大きいものがあると思っています。
冒頭、小池知事はお悔やみと賛辞の言葉を伝えた。
続いて、「コロナウイルスの危険性についてですね、しっかりメッセージを皆さんに届けてくださったという、その最後の功績も大変大きいものがある」と述べた。この“功績”という表現に批判が集まっている。
この表現について、ネット上では「功績という表現は、それは違うと思う。すごく違和感がある」「結果的に多くの人に改めて(ウイルスの)怖さを伝えることになったかもしれないが、決して本人が望んだ死ではなかったはずだから、それを“功績”という表現でまとめるのは安易すぎるのでは」「人の死をなんだと思っているのか、注意喚起に利用していると受け取ってしまう」などという批判が上がった。