上野・代々木・井の頭公園は一部封鎖。花見で有名な公園に聞いた、外出自粛の東京の週末は?

井の頭公園はベンチも使用禁止に。東京の桜は見頃ですが、週末のお花見はむずかしいかもしれません。担当者に聞きました。
上野公園で桜の下を歩く人々
上野公園で桜の下を歩く人々
AFP=時事

東京都の小池百合子知事が週末の不要不急の外出自粛を要請したことを受け、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、都内の公園も閉園や休業などの動きが出ている。

東京都は3月27日、上野公園、代々木公園、井の頭公園ーーの3つ桜の名所として名高い都立公園内の一部通行止めを発表した。

3月22日に満開を迎えた桜は、今も見頃が続いている。桜の下を大勢の人が歩く姿が映った写真が海外でも話題となったばかりだが、週末はどうなるのだろうか?

<上野公園>

上野公園では、園内のカフェなどが4月12日まで休業となっている。

担当者によると、「小池都知事の外出自粛要請以来、ここ2日は人が減った」としたうえで、桜が咲き誇り花見のメインとなる「さくら通りの通行止めを検討している」と語った。

<代々木公園>

代々木公園も園内の通路の一部を通行止めする。担当者は「通行止めの場所など、詳細は検討中」としている。

<井の頭公園>

井の頭公園では、井の頭池周辺に桜が咲いている場所を中心に立ち入り禁止にする。ベンチも使用禁止にする。

担当者は「生活道路として使用されている通路は確保したうえで、広場やベンチなど花見ができる場所は立ち入りできないように看板などで警告する。少しでも新型コロナの感染を防ぐ役に立てばいい」と話している。

また、日比谷公園では飲食店や売店が休業となる。

代々木公園や井の頭公園でも園内の一部を通行止めにする。

環境省が管轄する新宿御苑は、3月27日から当面の間臨時休園とする。担当者は「小池都知事の方針を受け、都立公園と足並みを揃えて対応していく」と語った。

満開のソメイヨシノを見ながら歩くマスク姿の女性。新型コロナウイルス感染防止のため、都は都立公園や河川敷で花見をする際は宴会を控えるよう要請している(3月25日、東京都新宿区)
満開のソメイヨシノを見ながら歩くマスク姿の女性。新型コロナウイルス感染防止のため、都は都立公園や河川敷で花見をする際は宴会を控えるよう要請している(3月25日、東京都新宿区)
時事通信社

東京都の発表によると、浜離宮恩賜庭園や六義園など有料の都立公園は、3月28日から4月12日まで臨時休園となる。無料解放されている都立公園については、売店やバーベキュー場、テニスコートや野球場など門が付いたり鍵が付いたりしている施設が休止となる。

<4月12日まで臨時休園が決まっている施設>

旧岩崎邸庭園 (2月29日から臨時休園中)

旧芝離宮恩賜庭園

旧古河庭園

清澄庭園

小石川後楽園

殿ヶ谷戸庭園

浜離宮恩賜庭園

向島百花園

六義園

恩賜上野動物園(2月29日から臨時休園中)

葛西臨海水族園(2月29日から臨時休園中)

井の頭自然文化園

多摩動物公園

神代植物公園(有料区域)

夢の島熱帯植物館

かちどき橋の資料館(2月29日から臨時休園中)

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