新型コロナウイルス感染拡大に関してコメントするセレブは多く、それぞれ賛否両論の反応を受けている。そんな中、マドンナが投稿した動画での発言に、批判が集まっている。
マドンナはInstagramで、自身の自主隔離の様子を発信してきた。タイプライターで自主隔離日記をつけたり、ヘアブラシを持って歌ったりする様子が動画で投稿されている。
3月21日に投稿された動画で彼女は、バラの花びらの浮かぶ浴槽に浸り、新型コロナウイルスについて言及。このパンデミックが世界の貧困者や社会に取り残された人々に大きく影響していのに反し、新型コロナウイルスは社会に「大きな平等をもたらすもの」と発言した。
「新型コロナウイルスは、あなたがどれだけお金持ちか、有名か、面白いか、賢いか、どこに住んでるのか、何歳か、どれだけ素晴らしい話を伝えられるかなどは気にしない」「大きな平等をもたらすもの」と話した。
そして、「このウイルスの酷い部分は、同時に素晴らしい部分でもある。酷いのは、みんなを色んなな意味で平等にしたこと。素晴らしいのは、みんなを色んな意味で平等にしたこと」「私たちはみんな同じ船に乗っている。沈む時は、みんな一緒」と加えた。
マドンナのこのメッセージは、多くのファンへ団結を求めるものだったと思われるが、社会で最も弱者とされる人々がこの危機で最も影響を受けているという事に触れなかった。多くの社会的弱者は、健康保険もなく、病気で休みを取っても給料が払われるような仕事についていない。
また、多くの人にとって検査は容易に受けることはできないが、多くの有名人やアスリート、政治家はすでに検査され陽性診断を受けている。
彼女のフォロワーたちは、新型コロナウイルスは全く公平ではなく、マドンナのような有名人は特権がある、と強調。
「もし船が沈んだら、本当にみんな一緒に沈むと思う?あなたは今、浴槽に浸り、周りの人はあなたの為に働いているのに?」
「あなたの大ファンです。でも、あなたの家の外で起こっていることは、あなたが考えているものとは大きく違うもの。気をつけて、そして、特権のない人々のことをもっと考えて」
「大ファンだけど、私たちは平等ではない」「同じ病気で死ぬかもしれないけど、貧困者が一番苦しむでしょう。この悲劇を美化しようとしないで」といったコメントが寄せられた。
これらの批判に対しマドンナは反応を示していないが、引き続き新型コロナウイルス関連の投稿をSNSで続けている。
マドンナは、3月上旬に予定されていたパリでのツアーを、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止した。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。