3月26日から始まる東京オリンピック・パラリンピックの聖火リレーで、第一走者を務める予定の2011年サッカー女子代表「なでしこジャパン」。そのメンバーの一員である川澄奈穂美選手が、新型コロナウイルスの感染拡大を鑑み、リレーの辞退を発表した。
スカイ・ブルー(アメリカ)に所属し、アメリカを拠点に活動をしている川澄選手。3月23日にTwitterを更新し、聖火リレー走者を辞退することを表明した。「米国在住の為移動時にリスクが高いこと、自分が感染しない・感染源にならないこと、チームやファンの方々に迷惑をかけないことなどを考慮し決断しました」としている。
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聖火リレー実施も危ぶまれる状況に
聖火リレーは、3月26日、福島県楢葉町・広野町のJヴィレッジをスタート地点として始まる予定だ。その後、47都道府県、859市区町村を121日間かけて駆け巡るスケジュールで、東日本大震災の復興をテーマの一つに掲げている。
しかし、新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大していることを受け、東京オリンピック・パラリンピックの開催自体が危ぶまれるようになった。
IOCは3月22日、延期を含めて、東京五輪の開催に関する検討を始めることを発表。安倍晋三首相も国会で、「アスリートのみなさんのことを第一に考え、延期の判断も行わざるを得ないと考えております」と発言した。
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大会組織委員会の森喜朗会長は23日に会見を開き、聖火リレーについても「26日のグランドスタートまであと3日間ある。協議を踏まえて相談したい」と、開催の有無について検討に入ることを表明した。