『007』最新作、11月に公開延期。新型コロナの感染拡大が影響。「全世界の映画興行における状況を熟慮」

映画業界の世界全体の興行収入が約50億ドル程度減るという見方もあり、影響が懸念される。

全世界で人気の映画『007』シリーズの最新作の公開が、当初の4月から11月に延期となった。配給を担当する東宝東和株式会社が3月5日に発表した。

新型コロナウイルスの感染が全世界で拡大する中、影響を受ける形となった。

NO TIME TO DIE
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007公式instagram

『007』は、俳優のダニエル・クレイグさんが主人公のジェームズ・ボンド演じる人気シリーズ。

最新作『ノー・タイム・トゥー・ダイ』は、ダニエルさんがジェームズ・ボンドを演じる最後の作品になるとして注目を集めていた。

東宝東和株式会社によると、公開延期は作品のプロデューサーであるマイケル・G・ウィルソン氏とバーバラ・ブロッコリ氏などにより決定したもので、「全世界の映画興行における状況を検証し、熟慮を重ねた結果」だとしている。

新たな公開日はイギリスで2020年11月12日、アメリカでは11月25日となった。

日本国内での公開については、今後調整していくという。

アメリカの映画専門誌『ハリウッド・リポーター』のマシュー・ベローニ編集長は3月5日、自身のTwitterに「(007の公開延期は、)とても犠牲の大きな、重極めて大きな動きだ。この夏のハリウッドの大作映画に起こりうることの予兆だ」と綴った。

This is a huge and very costly move, and a sign of what’s likely to come with Hollywood’s big summer movies. https://t.co/89jA2GWhJM

— Matthew Belloni (@THRMattBelloni) March 4, 2020

また、『ハリウッド・レポーター』によると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で映画業界の世界全体の興行収入が約50億ドル程度減る見込みがあるとの見方も出ている

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