新型コロナウイルスの感染拡大でマスクが品薄となる中、全国マスク工業会が3月4日、マスクの再利用について指針を発表した。
「洗って繰り返し使える表記の無いタイプ」の商品は洗うと機能が落ちるため、再利用は「お勧めできません」としている。
同会はマスクについて、「まず、(商品の)パッケージ表記をご確認ください」と利用者に促した上で、「洗って繰り返し使える表記の無いタイプは、 洗うと機能が落ちるのでお勧めできません」とした。
その理由を「使い捨てマスクで洗えると記載していないものは、 洗っても機能上は元の機能を有しません」と説明している。
一方で、洗えば再び利用できるものもある。
「ガーゼマスクやウレタンスポンジ製のマスクで、 洗濯可・再利用可などの表記のあるもの」 は再利用ができるという。
品薄状態のマスク...どうしても洗って使いたい場合はどうすればいいの?
全国各地で品薄状態が続くマスク。
国は、厚生労働省や経済産業省が連携して「毎週1億枚以上のマスクを消費者のみなさまにお届けします」などとしているが、まだドラッグストアなどで手に入らない状況が続いているところもある。
洗って繰り返し使えるタイプではないマスクを洗って再利用するしかないという人は、どうしたらいいのか。
全国マスク工業会は、3つのポイントを以下のように紹介している。
①中性洗剤で、もみ洗いではなく、押し洗いしてください。
※漂白剤、柔軟剤の使用はお勧めしません。
②十分なすすぎをしてください。
③熱に弱い材料が使われているマスクもあるので、型くずれを軽減するためにも乾燥機は使わずに、十分に乾燥させてください。
上記の要領で洗うことで、繰り返し使えるタイプではないマスクでも再利用できる。
しかし、再利用の場合は、「あくまでも咳エチケット・濃厚な接触感染や鼻口に直接触れる頻度を少なくする為の使用であることをご理解ください」としている。
マスクの再利用について指針を示した理由について、同会にハフポスト日本版が取材したところ、担当者は「消費者から、再利用についての多数の問い合わせがあったため」とコメント。
今後マスクに関する情報があった場合には、日本衛生材料工業連合会の公式サイトなどでお知らせするという。